深くて甘いところ２（Ryosuke. Daiki. Kei）

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中島「あ。まだ大ちゃん知らなかったんだ？」


A「うん。言ってない」




有岡「え？？山田さん、浮気してたの？？」


A「みたい。大学時代の後輩とね」



有岡「へえ・・・」


有岡は目をまん丸にして明らかに驚いていた。




有岡「あんなにAにぞっこんって感じだったのに・・・浮気するんだな・・・」




中島「山からしたらちょっとした火遊びのつもりだったんだよ。山本にはなんの感情もなかったはず」



A「涼介にはなくても・・・・彩は涼介を好きだったはずだよ・・・」


私のその一言が重すぎたのか、その場がシーンとなる。



中島「とりあえずさ。山は納得してないからさ。婚約破棄するにも時間はかかると思う。俺からも一応山には言ってはみるけど・・・・・」


A「ううん、ありがとう。裕翔。涼介の親友は裕翔だけだから。裕翔は涼介の味方でいてあげて？？」




裕翔は、少し複雑そうな表情をしてみせたけれど、

小さく頷いた。








裕翔は、本当にすぐに帰った。


用事があるからって。


本当かな。


私たちに気を遣ったんじゃないかなって思う。







有岡「ごめん・・・」


A「え？？なにが？？」



裕翔を玄関まで見送って。

玄関が閉じられた瞬間に、有岡が後ろから優しく私を抱き寄せた。



有岡「Aにつらい思いさせてるの・・・全部俺のせい・・だよな」




ギュッと強く抱きしめられて、有岡なりに落ち込んでいるのが伝わってきた。

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