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駅に着くと、なんだか女の子たちが明らかに何かをチラチラ見たりしながら、集まっていて。


そんな見慣れた光景を、少し遠くから眺めてた。



駅の柱に寄りかかっていたのは涼介で。

涼介は少し首を下げてスマホを触ってた。




そんな涼介をチラチラ見て、女の子同士でコソコソ話している。


声をかけたそうにしてる若い女の子の集団や、見惚れて思わず立ち止まるお姉様。


見慣れた光景だけど。



この中で涼介に声をかけるのって、いつも気が引けてたな。


付き合ってすぐは「自慢のイケメン彼氏」だったんだけど。




私と手を繋ぐ涼介を見た周りの女性は「え?あれが彼女??」って明らかに驚いた顔されることも多々だったし。



涼介と釣り合っていないことくらい、自分自身よく分かってた。

だけど涼介が満面の笑みを私に向けてくれるから。



周りも私が涼介の彼女だと認めてくれてた。





山田「お!」




スマホから顔を上げた涼介が私を見つけると、ニッコリと微笑んだ。

その様子に、やっぱり周りの女性たちが一斉に私を見る。



山田「なんだよ、声かけてよ」



そう言って涼介が小走りで私に駆け寄ると、群がっていた女性たちは私をチラリと横目で見ながらも、何もなかったのかのように歩き出した。



A「あはは、ごめんごめん。ちょっと見惚れてた」



山田「え??」


A「相変わらず、女性たちに狙われてたから。さすがだなーって」


山田「なにそれ」


涼介は笑っていたけれど、私はなんだかうまく笑えなくて。





いつも通り、さらりと手を繋がれて。

私たちは歩き出した。

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kazuho10venw(プロフ) - ひなるりさんの作品が本当に好きです。1番好きです。新しい作品も繋いだ手をもう一度も、そしてtaste youは本当にドキドキして一気に読みました!これからもお忙しいかとは思いますが頑張ってください!更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年2月16日 0時) (レス) id: 3a82aedab1 (このIDを非表示/違反報告)
ひなるり(プロフ) - マソさんさん» ありがとうございます!ドキドキもハラハラもして頂けて光栄です!これからも波乱の展開も目指しますので、引き続きよろしくお願いします! (2018年1月17日 20時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
ひなるり(プロフ) - ほーちゃんさん» ありがとうございます!!更新ゆっくりめで申し訳ありませんが、どうぞ引き続きよろしくお願いします! (2018年1月17日 20時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
マソさん(プロフ) - ドキドキもハラハラもしました!すごく読んでいて楽しいです!更新楽しみにしています! (2018年1月16日 1時) (レス) id: a8e64801a2 (このIDを非表示/違反報告)
ほーちゃん(プロフ) - とっても好きな作品です!(^^)応援してます!! (2017年12月30日 0時) (レス) id: 9c70c51396 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなるり | 作成日時:2017年12月22日 1時

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