深くて甘いところ２（Ryosuke. Daiki. Kei）

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有岡の顔が心なしか嬉しそうに見える…。


うーん？気のせい？？




A「ん？なに？？どうかした？？」


有岡「え！いや別にー…」



A「なに？？なに？！どうかした？」




有岡は鼻の下を人差し指で一瞬こすると、


得意のうるうるお目目で私をじっと見つめた。




有岡「二次会の後、俺んち来ないかなーとか思ったりして」


A「え！！」





有岡「あ、いや、別に変な意味じゃなくて！！2人でゆっくり話したいってか…」





急に耳まで赤くして、焦ったように話す有岡がなんだか可愛くて。

思わず笑ってしまう。



A「前あんなことしといて、変な意味じゃないとか信じられないんだけどー」



有岡「え！な！！」




ちょっとだけ、からかいたくなって。


有岡が焦る姿を見て、なんだか気持ちが軽くなる。




有岡「そんなこと言って。Aだって実は期待してたりして？」



有岡のその言葉に、一瞬で顔が熱くなる。





A「なっ！！んなわけないでしょ！！」




有岡「へーん！仕返しな！！」



有岡がいたずらっこのように、ニッと笑う。



その笑顔につられて笑うと、有岡も一緒に「あはは」と笑った。





有岡といると、自然体の自分でいれて。


自然と笑えて。



こうやって一緒にいるだけで、


驚くほど心が安らぐ。




「誰かを好きになる」って、


きっとこういうことなんだ。









私は涼介と、別れることを、


心に決めた。

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