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取りあえず、近くの休憩スペース的な場所へと移動して。
ちょっとヒヤヒヤしながらも真綾さんの背中を擦る。
「ごめんね、困らせちゃって。
この子が来てくれてから情緒不安定気味で…」
『いえいえお気になさらず…!
此方こそ本当にご心配おかけしてしまって…
この子?????????』
突如として投下された情報に脳が一瞬動きを止めた。恐らく今私の脳内を覗けばそこには宇宙が広がっているはずである。
カチコチに固まった私に対してまだ秘密なんだけどね、と話す真綾さん。もう涙はないけれどまだ潤む瞳で浮かべる微笑はすごく綺麗で、何より幸せそうである。
「司ちゃん?」
『あっっ、済みません感慨深いものが…
お子さんおめでとうございます…!』
「ふふっ、ありがとう。
司ちゃんもご結婚おめでとうございます」
『ありがとうございます
…なんかこそばゆいですね』
「だねw」
顔を見合わせて思わず笑い合う。
彼女の目元にはもう涙なんて見当たらなくて内心ほっと胸を撫で下ろす。
「ねぇ司ちゃん
…頭撫でても良い?」
『え、構いませんけど』
どうぞ、と撫でやすいように頭を傾けてみれば、わぁいなんて中々に(オタクの)心臓に悪い声を出す真綾さん。
遠慮がちにさわさわと髪と頭の輪郭を撫でる手付きが優しくてどことなく丁寧だ。
「ふふっ、実は密かにずっとやってみたかったの
司ちゃん綺麗な髪してるから触り心地良さそうで」
『そうですかねぇ?
真綾さんの方がすごい綺麗な髪されてますよ?』
「ほんと?嬉しいな」
‐‐‐
「…真綾ちゃん呼びに行かなくて良いの鈴さん」
「いや、俺ようあの空気の中入って行かれへんわ…
紀章こそ行かへんでえぇんか」
「無理無理無理、あそこ入ってったら俺蒸発するもん」
‐‐‐
遅ればせながら…鈴村さん、坂本さん。おめでとうございます!
(ただただ真綾さんと絡ませたかっただけっていう)
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愛夢(プロフ) - 紀章さん好きには堪らない作品ありがとうございます!!更新頑張ってください! (2023年2月6日 18時) (レス) id: 1fb4caaf97 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - Yuiさん» Yuiさん、返信大変遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます!マイペースに更新しているのでまた覗いて頂ければ幸いです(*^^*) (2022年2月6日 20時) (レス) id: 1b7127d9e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 紀章さんファンなんで小説を作成してくれてすごい嬉しいです!続きを楽しみにしてます! (2022年1月16日 13時) (レス) @page5 id: 3c14c8fbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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