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食べるにしても数時間遅い年越し(た)そばを朝ご飯に。
年末年始特番!だなんて大々的なタイトル、毎年毎年大変だなぁと思いながら流し見。
『GRANRODEOさんはいつ紅白とかに呼ばれるんですか』
「それは俺も知りたいねぇ〜」
『…前々から思ってたんですけど、見る目ないですよね
誰のがとは言いませんけど』
「おやめ……」
どうどう、と頭を撫でられれば大人しくしてる他ない。
だが、長年のファンとしては誠に遺憾なのである。そろそろテレビとかで大々的に取り上げて貰いたい。
「まーでもさー、紅白とか出れたらそりゃ嬉しくはあるけど
俺的には司ちゃんとこうやっていたいけどなぁ」
『…………』
「何その顔」
『モテる男は言うことが違うなと』
「もしかしなくとも褒められてはないな…?」
ここはあえて返答せずお蕎麦と汁を流し込む。
…にしても、新年かぁ。
年々”年越したー!”みたいな特別感が薄くなっていくからなんとなくまだ実感し辛いなぁ。
「そういえば司ちゃん」
『なんです?』
「聞きたいことがあるんだけどね?」
『はいはい』
スパンっと内容を言ってくる彼にしては少しばかり遠回し(?)というか変な聞き方するもんだなぁと彼の方へと向いた。
「結婚…」
『?』
「………………指輪いつ見に行く?」
『今の間が凄く気になる』
「結婚指輪いつ見に行く?」
うわ、ごり押ししてきおったぞ
本当に聞きたかったのはその内容か?と疑いをたっぷり込めた視線を投げ掛けるが、手元のお蕎麦を凝視しながらもぐもぐと咀嚼している彼。……お手本に見るような意識の逸らし方
(※個人の感想です。)
『え、てか指輪見に行くの?』
「?うん、だってそれ婚約指輪だし
俺が勝手に選んじゃったしさ、2人で着けるモンだからどうせなら一緒に納得いくの選びたいじゃん」
生まれてこの方婚約指輪と結婚指輪兼用だと思っていたことは飲み込んでおいて、なるほどぉ…とアホの子のような感想を垂れ流しておく。
指輪…結婚指輪かぁ。
左手の薬指に視線を落としてみれば、光を受けた指輪がキラリと煌めく。
…個人的には紀章さんが選んでくれたってだけで充分過ぎるくらいで…後生これで良いけどなぁ
「……………オーダーメイドにしよっか」
『なして???』
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愛夢(プロフ) - 紀章さん好きには堪らない作品ありがとうございます!!更新頑張ってください! (2023年2月6日 18時) (レス) id: 1fb4caaf97 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - Yuiさん» Yuiさん、返信大変遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます!マイペースに更新しているのでまた覗いて頂ければ幸いです(*^^*) (2022年2月6日 20時) (レス) id: 1b7127d9e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 紀章さんファンなんで小説を作成してくれてすごい嬉しいです!続きを楽しみにしてます! (2022年1月16日 13時) (レス) @page5 id: 3c14c8fbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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