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『こりゃまた…すげえなこれ』
体の違和感、怠さ、腰の痛み。まぁ万全では無いけれど
じっとしているのもなんかなぁと壁伝いに向かったのは洗面所。
大きな鏡に映った自分を見て、ガサついた声で思わず漏れたのは呆れを通り越した感嘆である。
背丈は近いが、体格の違いからかシャツが肩からずり落ちている。そこから覗く素肌には朱いアザと歯形が。
これがまた首から肩から至る所にあるものだから思わず『うわぁ…』と声がまろびでた。
……なんとなく、さっき紀章さんの機嫌が良かった理由が分かった気がする。
「司ちゃん……あ」
私を呼びに来たらしい紀章さんが思い出したように声を出して、んふふっとあの女性らしい笑い声をこぼしつつ、嬉しそうに抱き付いて、鎖骨辺りに手を這わせてくる
「きれーについてるでしょ?」
鏡に映った彼と目が合う。
耳許で囁いた後、唇の端に赤い舌がチラつく。途端にガラリと妖艶さを纏い始めるのだから我が旦那ながらにズルいというか何というのか…
『…しばらくハイネックだなぁ』
「えー良いよそのままで
見せつけよーよ」
『セクハラで訴えられるわ』
「んはwww」
いや、笑い事じゃないんだが。
『…というか、何かあって呼びに来たんじゃないんです?』
「んー?あ、お蕎麦茹で終わったよと」
『わーい』
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愛夢(プロフ) - 紀章さん好きには堪らない作品ありがとうございます!!更新頑張ってください! (2023年2月6日 18時) (レス) id: 1fb4caaf97 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - Yuiさん» Yuiさん、返信大変遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます!マイペースに更新しているのでまた覗いて頂ければ幸いです(*^^*) (2022年2月6日 20時) (レス) id: 1b7127d9e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 紀章さんファンなんで小説を作成してくれてすごい嬉しいです!続きを楽しみにしてます! (2022年1月16日 13時) (レス) @page5 id: 3c14c8fbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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