ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス―3― ページ13
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よく晴れた日の交番に一人の男がトボトボと咳をしながら入ってきた。
「ゴホッゴホ……
道に鞄が落ちていました。遺失物かと」
その男に気づいた警察官の男性は書類から目を上げ笑顔で対応した。
「ああ、落とし物ね。
じゃあこの書類に詳細を――」
書類を取り出そうとしているところでもう一人の警察官が男の顔を見て声をあげた
「おや、あんたどっかで………」
「――流石、もう看破なされたか。
やはりこの街の軍警は頗る優秀だ。」
「おい真坂こいつ手配書の――!」
男の様子に気づき二人の警官は慌てるが時はすでにに遅かった。
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――――――
交番から出てきた男とすれ違いに一人の女性が携帯を片手に交番へ入っていった。
「あのォ。道をお尋ねしたいんですが――
ひいッ!?」
交番の中を覗くと二人の警官が無惨な姿で血を撒き散らしながら死んでいた。
「ひッ……」
女性は腰を抜かしてしまいその場に座り込んでしまった。
そんな様子に気づいた人達が集まり其々の反応をしているなか、女性は先程すれ違った男の方を見て声を上げたが――
ピッ
「あの男――」
男が持ってきていた鞄が爆発し最後まで言葉を発することができなかった。
爆風の中、男は電話を掛けた。
「終わった。次は?」
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―――――
「アハハ それは脅されましたねェ」
「笑い事じゃないですよう」
和ましい(?)雰囲気で談笑をしていたところで目的地に着いた。
「なんか……鬼魅の悪いところですね」
「……おかしい」
裏路地に入ったところで潤一郎は異変に気づき、女性に確認をした。
「本当に此処なンですか?
ええと――」
「樋口です。」
「樋口さん、無法者と云うのは臆病な連中で――大抵取引場所に逃げ道を用意しておくモノです。
でも此処はホラ
捕り方があっちから来たら逃げ場がない。」
「その通りです。
失礼とは存じますが嵌めさせて頂きました。
私の目的は――貴方がたです。
芥川先輩?予定通り捕らえました。これより処分します。」
「芥川……だって?」
樋口の口から危険人物の名が出てきて一同は驚いた。
「我が主の為――ここで死んで頂きます。」
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くーみん(プロフ) - 藍斗さん» ありがとうございます!!なかなか更新できてないですがこれからもよろしくお願いします!! (2016年8月12日 13時) (レス) id: 6a1d49f02d (このIDを非表示/違反報告)
藍斗 - おもしろかったです 更新頑張ってください 応援してます! (2016年7月21日 1時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)
くーみん(プロフ) - 819さん» わわ!ありがとうございます!そういっていただいて嬉しいです!( ´艸`)これから頑張ります!(`・ω・´) (2016年6月15日 21時) (レス) id: 6a1d49f02d (このIDを非表示/違反報告)
819 - こんな感じの話好きです!!更新待ってます!頑張ってください! (2016年6月15日 20時) (レス) id: 88493879e7 (このIDを非表示/違反報告)
くーみん(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます!!中也さんと芥川さん私も大好きです!なので今後出番が増えるかとwこれからも頑張ります!! (2016年6月13日 22時) (レス) id: 6a1d49f02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くーみん | 作成日時:2016年5月13日 23時