[d!]我々と4年目の第1歩を。[建国記念] (ページ11)

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透明な彼に狙われたのは/zm ページ11

ぴーぴーぴー

研究所内に鳴り響くサイレン。

ついに来たか、
箱に入ったウラン114514を確認し気を引き締め、弓矢を持つ。
私たちの研究を、決して奪われる訳にはいかない！
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昨日、情報筋から情報が入った。
ある国が私たちの大切なものを狙っていると、
私たちの大切なもの......それはウラン114514だろう。こいつが5つあれば世界を支配できると言われている程強力な兵器だ。
だから狙う国は多い

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ウラン114514が管理されている各部屋を巡回し、同じ研究仲間同士で報告をしあう。
余りにも侵入されることが多いから皆慣れているようだ。

しかしいくら巡回しても侵入者は見つからない。
一旦部屋に帰り、頭を働かせる。

おかしい......

こんなにも巡回しているのになんで侵入者が見つからないんだ......？

ｼﾞｼﾞｯ

うんうんと唸っていれば通信機に通信が入る。

「HQHQ!!侵入者は、と、とうめ.......ウッ」

「クッハハ、ま、見えない敵に怯えてな」

呻き声と共に声は途切れ、知らない男の声が流れてくる。

おい！！どうした！！

そう通信機に話しかけても何も返ってこない。

ポタリ、ポタリ

汗が床に落ちる。
震える手で残っている仲間が居るか確認を取るが返ってきたのは悲鳴ばかり。

もう......終わりなのか.......？
敵が透明だったら戦えもしないじゃないか.....

心が折れそうになる。しかし、箱の中で光り輝くウラン114514が目に入りそんな考えはあっという間に無くなった。

......いいや

仲間たちのために....ウラン114514だけは守らなければ。
完全な透明なんてありえない。何か手がかりが必ずあるはずだ。

手をつねって、ドアを見据える。

念の為ウラン114514を懐に入れておいた。

そうして弓を引いた状態で待っていればドアが開かれる。
すぐさま矢を射る。が、避けられたのか笑い声が部屋に響く。

「随分威勢がええなぁ」

『私にはウラン114514しかないからね、こいつを守れるんだったらなんだってする。』

侵入者の姿は見えないが煙の様なエフェクトが出ている。多分これだけが手がかりだろう。煙を精一杯睨む。

どうせこんなの通用しないんだろうけど、少しでも抗っていないと気が済まない。