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天竺に入って何度目かの集会。
と言っても、倉庫の真ん中に置かれたソファーに座るイザナに集まっているだけなのだが、そのメンツは関東の顔役勢揃いだ。
イザナの座るソファーの後ろには、喧嘩屋鶴蝶。
その近くには、九代目黒龍総長、斑目獅音。
俺の隣では隊長、武藤泰宏。と、話している望月莞爾。
そして、上の階から手すりにもたれて見下ろしているのは灰谷兄弟だ。
この中でアウェイなのは俺と、先日引き抜いてきた九井一。
そして、半間と稀咲だろう。
「女だ」
上から窓の外を見た灰谷の弟、竜胆の声が倉庫の中に聞こえた。
「んー女？こんなところに？
マジだ
大将〜
外に赤毛の女がいる〜」
上からイザナに声をかけた灰谷蘭の声に目を大きく見開いたのは、俺と隊長。と、半間。
この倉庫の外には、天竺の兵隊が屯っている。
その中に女ひとりで。と言うだけでも飢えた獣に生肉を放り込んだようなものだ。
それがあのイカれ女となると何が起こるかわからない。
咄嗟に隊長と目を合わせた。
「暗くてよく見えねぇけど、多分かなり可愛い」
どうする〜？俺もらっていい？と陽気に喋る灰谷蘭にイザナが顔を上げた。
「イザナ、その女は恐らくこっちのツレだ」
「お前の嫁？」
イザナが何か言う前に先手を打った隊長の言葉に、イザナの感情の籠らない声が返される。
「なに、お前嫁いんの？
しかもこんな所に1人で来るバカなやつ？」
ウケる。といつの間にか下に降りてきた灰谷兄弟がニヤニヤと笑う。
「いや、そう言うわけじゃねぇが
知り合いというか
とりあえず、そいつはこっちで対処する」
「ふーん
まぁ、どっちでもいいよ好きにしろ」
イザナの言葉に隊長が、行け。と俺に目線を送った。
足速に倉庫から出れば、兵隊供が輪を成して囲んでいる。
それをかき分けて真ん中に進めば、野郎供の笑い声と、飛び交う下品な言葉。
Aの声は聞こえない。
押し退けて押し退けてやっと中心まで来ると、赤い特攻服よりも更に鮮やかな赤を見つけて手を伸ばす。
Aが何かを言う前に、後頭部に腕を回して顔を隠すように抱え込んで輪を抜け出た。
後ろからは、独り占めすんな。等々野次が飛ぶが、きっと俺の後ろから来ていた隊長がその場を収めた。
倉庫の裏まで行き、Aを離して壁に押し付ける。
「テメェなんでノコノコこんなところまで来てんだ！！」
俺の声に怯むような奴ではないとは知っていたが、睨み返すのも違うと思う。
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玉兎(プロフ) - 朝はパンよりご飯派さん» ありがとう！！！｡+ﾟヽ(*✪▽✪*)ﾉﾟ+｡ 頑張るね✨✨ (2022年8月25日 19時) (
レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - １００話達成、続編３、、、おめでとう🎉これからもがんばってね。 (2022年8月25日 18時) (レス) @page50 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 雪兎さん» 昨日は大量に更新できました🥰 喜んでいただけてよかったですっ！！ そしてお待たせしました！！3もよろしくお願いします☺️ (2022年8月25日 16時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - 今日の昼まで用事があって見れなかったけど、開いたらめっちゃ更新されてて舞い上がりました！！続編待ってます^ ^ (2022年8月25日 13時) (レス) @page50 id: e83ca5f3e2 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - あさん» ありがとうございます！！✨ 今日中に3に移行しますので少しお時間ください！(≧ω≦ ) (2022年8月25日 11時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年8月13日 19時
