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『忘れ物ない？』
「ねぇ」
『ハンカチ、ティッシュ持った？』
「必要ねぇ」
『家に帰るまでが遠足だからね！』
「………」
玄関に座り込んで、念入りにブーツのベルトを締めるハルの後ろに立って声をかける私を、チラッと振り返ったハルは呆れたような目をしていた。
「お前もっと緊張感持てや」
『東卍負けないから大丈夫』
「どこから来んだよその自信…」
再び足元に顔を戻したハルがため息混じりに呟く。
『この前ハルが言った』
ピタッと動きを止めたハルは、3秒後に深いため息を落とした。
キュッと最後のベルトを締めて立ち上がったハルとは、少しの段差でいつもより身長差が縮まっていた。
後ろを振り返り、私と目が合ったハルも同じことを思ったのだろう。
足元を見てフッと口元を緩めた。
「行ってくるわ」
『はい！行ってらっしゃい』
にっこりと笑って手を振る。
今日は家にいろよ。それだけを言い残してパタンと閉まった扉を見つめる。
程なくして同じ状況だったであろうエマから電話がかかってきた。
「行っちゃったね」
『そうだね
なんかちょっと1人の家は寂しいな』
「出かける？」
『家にいろって言われた
それに、きっとボロボロで帰ってくるから手当てしないと』
普段マイキーはほぼ無傷で帰ってくるから盲点だったのだろう。
あ、そっか。と言ったエマにふふっと笑う。
「マイキーね、場地と戦うことやめたんだって」
『いいんじゃない？』
「うん、今日勝って、場地を取り戻すって言ってた」
士気も上がるね。と言った私に、そういえば。とエマは話を変えた。
「三途くんも子供の頃うちに遊びにきてたよ」
『ハルが？
てことはマイキーと場地と幼馴染ってこと？』
「そうなるかな
いつも走って行っちゃうからあまり覚えてないけど
仲は良かったとおもう」
ふぅん。と返事をして普段の様子を思い出すが、ハルが場地と話している所をあまり見たことはないし、マイキーにはタメ口じゃなかった。
まぁでも、総長だからかな。と結論付けて自分の中で完結させる。
『結局場地が抜けた理由はわかんないんだよね』
わかんない。と返ってきたエマの言葉に、少し暗くさせてしまったか。と後悔する。
「今日、人数倍いるんだって……
しかもその中に創設メンバーもいて
大丈夫かな」
電話越しだが、俯いているエマの顔が浮かんだ。
『大丈夫だよ
お兄ちゃんを信じな？
無敵のマイキーでしょ』
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玉兎(プロフ) - 朝はパンよりご飯派さん» ありがとう！！！｡+ﾟヽ(*✪▽✪*)ﾉﾟ+｡ 頑張るね✨✨ (2022年8月25日 19時) (
レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - １００話達成、続編３、、、おめでとう🎉これからもがんばってね。 (2022年8月25日 18時) (レス) @page50 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 雪兎さん» 昨日は大量に更新できました🥰 喜んでいただけてよかったですっ！！ そしてお待たせしました！！3もよろしくお願いします☺️ (2022年8月25日 16時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - 今日の昼まで用事があって見れなかったけど、開いたらめっちゃ更新されてて舞い上がりました！！続編待ってます^ ^ (2022年8月25日 13時) (レス) @page50 id: e83ca5f3e2 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - あさん» ありがとうございます！！✨ 今日中に3に移行しますので少しお時間ください！(≧ω≦ ) (2022年8月25日 11時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年8月13日 19時
