今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:1,528 hit
小|中|大
眩しい姿 ページ2
「相原さん、店番お願い」
「あ、うん」
接客担当を任された僕は、簡易レジの前に立った。自然と、客の方に目が向いた。皆、楽しそうに談笑したり、食事をしたりしている。
客の会計をしていると、ふと、Aがこの担当をやるなら、と考える時がある。きっと、Aがやるとするなら、お客さんと少し話したり、来てくれた友達と笑い合ったりしていたのだろう、と。
そんな眩しい姿を思うと、昨日の変わり様にこちらが泣きたくなるような衝動に駆られる。本当に、どうしてしまったのだろう。きっと、文化祭を楽しみにしていたはずだ。演奏をする喜びに浸っていたはずだ。
それなのに、来ないなんて。
また、僕の心は沈んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紗由紀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sayukinopurofu/
作成日時:2022年6月29日 20時