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オスがえろくなかったら子孫残せんやろ、こんなえっろいシリしやがって反省しろなど散々好き放題言っては揉んで手を離そうとしなかったゾムさん。いったいどんな理屈だと、理不尽な逆ギレに負けず言い返していた私へのセクハラが止まったのはそれからすぐのことだった。
もうだめかと思った。
これは私の心情ではなく後にゾムさんが語った言葉。がむしゃらに暴れた私の足が股の間に直撃して火花が散った瞬間を思い出して吐いた彼の一言だった。
想像を絶する激痛はゾムさんを大人しくさせるのには十二分で、まるでダンゴムシにように蹲る彼にまったく同情心も後悔も起こらなかった私は、さっさと布団から抜け出してしっかり身なりを整えさせてもらった。
「因果応報ってやつですよゾムさん」
「ぐ、うっ…う、あかん…いてて、あ、あ、あとで、かくご…しとけ…！」
「こっちが真面目に看病してるのにふざけた貴方が悪いんです。席外しますので薬飲んでおいてください」
私に悪さがあったとすればそれは主を甘やかしたこと。痛みが治まるのを待っていたら雲行きが怪しくなった空が雨を降らす可能性もある。薬の服用は自分でしてもらうことにした。
「ちゃんとサンドイッチ食べてから飲んでくださいね」
「ま、まってA…！」
布団の隙間から呼びかけるゾムさんの手にラップしたサンドイッチを握らせたからもうあとは自分でなんとでもするだろう。確かゾムさん宛の届き物があって、…あ、雨が、早く洗濯物を取り込まないと！
メイドさんたちのおかげで台無しを免れた洗濯物、そして回収した荷物を洗濯カゴに入れて気持ち早足で帰る。堰を切ったような土砂降りが廊下に面する窓に当たって小さな滝となって流れる。ゲリラ豪雨というやつだろうか、とよそ見した途端、手に持った洗濯カゴが急に軽くなった。
「ゾムんとこまでやろ？持ったるよ」
「そ、そんな大丈夫です！自分で持てますから…！」
「ええのええの筋トレになるから持たせてや。情報室に籠ってると体が鈍ってしゃあないんよ」
そう言って私から洗濯カゴを引き継いで軽々と持ち運んでいく彼は、私とほとんど変わらない身長なのにパワフルだ。
「ありがとうございますロボロさん」
「おう、任せとき」
頭に生えた枝の角、ちまっとした尻尾をふりふりと。ありがたく彼の申し出に甘えさせてもらうことにした。
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あまぎ(プロフ) - 亞さん» 嬉しくてニヤニヤニチャニチャしてます！！！物書き冥利に尽きると申しますか、言われて嬉しい言葉を3つも織り込んでくださっていてめちゃくちゃ飛び跳ねてます今！やったー！ありがとうございます！これからも褒めて貰えるように文章頑張りますー！ (2021年4月6日 7時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
亞 - 設定がしっかりしていて、さらに場の雰囲気が想像出来る、、めっちゃ読みやすいです！続編楽しみにしてます！ (2021年4月5日 20時) (レス) id: a5aad03a9c (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - アルカさん» あのお風呂シーンは私も表現やアウトゾーンに悩みながらzﾑ視点で書きましたので、夢主のドキドキをお伝えできたなら満面の笑みでニッコリです！やったー！これからもきゅんきゅんして頂けるよう頑張りますね！コメントありがとうございました！ (2021年1月29日 17時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
アルカ(プロフ) - 読んでいるときゅんきゅんが止まらず、お風呂のシーン何か私まで顔を赤くして見ていました...。これからも更新頑張って下さい！ (2021年1月29日 14時) (レス) id: 710728be47 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - こさゆさん» お褒めの言葉ありがとうございます！世界観は活かしきれてないところがまだあり、今後も好きだと言って頂けるよう精一杯広げて精進していきたいと思っています！嬉しいです…見てくださる方がいる事実で更新頑張れます…！これからもよろしくお願いしますー！ (2021年1月26日 21時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ x他1人 | 作成日時：2020年7月4日 14時
