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お腹に回った腕、隙間もなく足が絡まり背中に感じた熱。頭に頬ずりされて吐息が首筋にかかったのに危機感を覚えた。急いで出ようとした矢先、絡みついたゾムさんの手足が驚くほど熱く、にも関わらずまるで凍えたように震えていることに気が付いた。
「……大丈夫、ですか？」
さむい、さむい、とごちる彼。こんな状態の主を引き剥がすなんて無情にもなれず、なにより可哀そうな気持ちと庇護欲が一度に込み上げた。逃げようとベッド脇を掴んでいた手で出来るだけ優しく震える腕を擦る。
「A…」
なんて甘えた声。体勢を変え、身体全体を震わせて私で暖を取ろうとする彼と向かい合えば、熱で染まった顔が胸元に埋まり改めて抱き締められた。
「もういやや…さむい、あたまぐるぐるする…」
もごもごぐずぐずと私の胸で不満や行き場のない怒りをぶつける。無論、風邪にはぶつけられないのでぶつける先はもっぱら私へなのだけど、その度に骨が軋み、容赦なく擦り付けてくるおでこで喉の下あたりが圧迫される。それでもされるがまま頭と背中を撫でる。
病人なのだから、多少の無体は仕方ない。ワイシャツのボタンの1つや2つ。流れる動作でホックまでぷつっと外されても病人だから、ついでにおしりを掴まれても、病人、だから。
「って許されるわけないでしょう」
「いだだだ」
好き勝手する不埒者の首根っこを引っ張る。それでも胸とおしりに執着して離れないのだから呆れてしまう。
「ちょいちょいセクハラしてくるのやめてください。大人しく病人してくれれば私だって多少は許すのに」
「だってしゃあないやん…知らんのかA」
「なにをですか」
「生きもんはな、死にそうになるとセーヨクが上がるらしい」
「なっ、ひゃあ！」
明確な意図をもってズボンの隙間にゾムさんの手が入った。割れ目に沿った指に肩が跳ねる。
｢わー！ひわわわっ！｣
「なぁ！アカン！ぜんっぜん我慢できひんのやけどどうしたらええ！？」
「知りませんよ！いいから早く手をっ、ぅあ！」
「Aのシリめっちゃ気持ちええ！」
聞いてきたくせに思いっきり揉んでるし！しかも両手で！直に！
動きやすい服装をと緩めのズボンを履いてきたのが仇になった。密着しすぎて上手く引き離せないのをいいことに遠慮なく揉んで遠慮なく顔を埋めるからどんどんブラがズレる。
｢こんのっ、えろ犬ー！｣
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あまぎ(プロフ) - 亞さん» 嬉しくてニヤニヤニチャニチャしてます！！！物書き冥利に尽きると申しますか、言われて嬉しい言葉を3つも織り込んでくださっていてめちゃくちゃ飛び跳ねてます今！やったー！ありがとうございます！これからも褒めて貰えるように文章頑張りますー！ (2021年4月6日 7時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
亞 - 設定がしっかりしていて、さらに場の雰囲気が想像出来る、、めっちゃ読みやすいです！続編楽しみにしてます！ (2021年4月5日 20時) (レス) id: a5aad03a9c (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - アルカさん» あのお風呂シーンは私も表現やアウトゾーンに悩みながらzﾑ視点で書きましたので、夢主のドキドキをお伝えできたなら満面の笑みでニッコリです！やったー！これからもきゅんきゅんして頂けるよう頑張りますね！コメントありがとうございました！ (2021年1月29日 17時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
アルカ(プロフ) - 読んでいるときゅんきゅんが止まらず、お風呂のシーン何か私まで顔を赤くして見ていました...。これからも更新頑張って下さい！ (2021年1月29日 14時) (レス) id: 710728be47 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - こさゆさん» お褒めの言葉ありがとうございます！世界観は活かしきれてないところがまだあり、今後も好きだと言って頂けるよう精一杯広げて精進していきたいと思っています！嬉しいです…見てくださる方がいる事実で更新頑張れます…！これからもよろしくお願いしますー！ (2021年1月26日 21時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ x他1人 | 作成日時：2020年7月4日 14時
