私が恋をしたのは……【3】 (ページ39)

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タイガと別れてから数時間後……
私はタカヒロさんに呼ばれて円卓の間に向かった。

すると、そこにらタイガを除く王子7人の姿があった。

……空気が、重い。どうしたんだろう？

「あの…何があったんですか？」

コーチ「まあまあ、そんなとこに突っ立ってないで
座りな？ほれ」

「……はい」

座った瞬間、その場にいる7人の瞳が
ぎらりと獰猛な光を放った気がして緊張が背中を走る。

ジェシー「ベルであるAの耳に
入れておきたいことがあって」

ジェシー「タイガが返還要請を受けて
オブジェクトに向かったことは、もちろん知ってるな？」

こくりと頷くと、
ジェシーの琥珀色の瞳が鋭さを増す

ジェシー「手段は選ばない奴らだけど
それにしても急すぎる要請だ。何かしら思惑が
あるのは間違いないだろ？」

ジェシー「___で、情報戦を得意とする
コーチとトモヒロに秘密裏に捜査を進めてもらったってわけ」

コーチ「結論から話すが、あちらさんはタイガのことを城に迎え入れる気は__ゼロ」

え……っ、ちょっと待って

「王子としてオブジェクトに帰ってきてほしいっ
ていう要請のはずですよね？」

「なのに迎え入れる気はないって
一体どういうことですか……っ」

トモヒロ「付け加えるとオブジェクトの宮廷内で
働いてる従者たちそんな話、一切聞いてないそうやで？」

聞いてないって………

まさか……そんな……っ

足の裏から真っ黒な不安が這い上がって
どんどん私を飲み込んでいく。

リューセイ「つまりオブジェクトは……
何らかの交渉ごとを有利に運ぶため」

リューセイ「もしくは戦争を仕掛けるための駒として
あいつを手元に呼んだ、そういうことになるな」

ジェシー「下手をするとタイガは___」

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オブジェクトと接触した瞬間に殺される。