『修羅場』のその後。。 ページ30
チトセside
…何だよ。
全力疾走で逃げるフウカの背中を見つめて、はぁとため息を吐く。
アリスも何でっ？と不満を漏らした。
ア「んもーっ！フウカってば大事なコト、ぜんっぜん教えてくれないんだから〜〜っ！」
…まさにその通りだ。
フウカはいつも本当に大事な事を言ってくれない。
親友のカリンにも、お世話係のセシルさんにも、親であるレイア様にも。
…幼なじみの俺にも。
すると、ユウは腕を後ろで組んだ。
ユ「俺はフウカの気持ちが分かる気がするなぁ。」
その言葉に何言ってんのっ？と睨むアリス。
チ「…どういう事だ。」
さっきのフウカの態度を思い出し、声にも不機嫌さがひしひしと現れたのがよく分かる。
ユウはあまり気にしてないのか、真顔で俺とアリスを見つめた。
ユ「誰にだって言いたくないことあんだろ。…無理に聞き出そうとすんなよな。」
そう言って先に歩き出すユウ。
それでも、足を止めたユウはフッと振り返り俺を見た。
ユ「ってかよ〜。分かってるんじゃねぇの。頭の良い『チトセ君』ならさぁ。」
ユウがそう言って振り向いて、もう一度口を開いた。
ユ「フウカにキースがなんて言ったのか。」
ア「え！？ホントっ？分かってるの？」
アリスが何て言ったの？と聞いてきて、俺は俯く他になかった。
…ユウの言う通り、俺は気づいていた。
アイツがフウカになんて言ったのか。フウカがどういう反応を見せたのか。
別にアイツらを遠くから見ていたわけでもないし、魔法を使ったわけでもない。
反応を見て、だ。
あの動揺。視線の泳がせ方。
『わ、忘れてよ。』
そう言った時のアイツの頬の紅潮。
あれがすべてを物語っている。
キースはフウカに告白したのではないか。
確信はないけど、すぐにそう思った。
良かったのだろう、これで。
そう思い込むことで、何とも言えない気持ちを紛らわせた。
それでも何故だか胸が騒がしい。
これでいいのか。これが正しいのか。
本当にこのままが正しいのだろうか。
いや、迷うまでもない。
このままじゃダメなことぐらい、分かってる――――。
チ「誰だって認めたくないだろ。」
俯いて拳を握り締め、そう呟く。
ア「チトセ…」
アリスの声が聞こえるけど、俺は二人の前を通り過ぎて一人で部屋へ歩いて行った。
その時
ユ「お前……」
ユウが何やら意味深な声でそう呟く声が聞こえた。
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カメレオン(プロフ) - お久しぶりです元・ケイのカメレオンです。お陰様で10,521 hit頂いておりますありがとうございます…！念願の10,000hit越えで嬉しい限りです。これからも宜しくお願い致します＾＾／ (2021年9月12日 10時) (
レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - もう続編！？最後らへんはなんか、意味不明ですけど…これからも見ていってください！ (2020年3月9日 13時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - ゆずさん» やったーっ！じゃ、早速よろしくね〜♪ (2020年3月8日 10時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - お友達になっても、いいんですか！？こんな素晴らしいお話が書ける人とお友達になれるなんて、夢みたいです！私でよければ、是非ともよろしくお願いしますＯ(≧∇≦)Ｏ (2020年3月8日 9時) (レス) id: f26ba947fc (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - ゆずさん» ありがとー！！良かったらお友達になりませんか？なれたら嬉しいです(^○^) (2020年3月7日 23時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2020年2月24日 0時
