《36》白い部屋 ページ17
二宮ｻｲﾄﾞ
「…ねえ、処分って死ぬ的なことじゃないの？」
.
.
それに返ってきた答えは俺の予想を超えるものだった。
.
.
.
.
.
「それは契約をきられた場合の話ですよ。
目標が果たされた契約執事が退職を希望したら、
.
.
.
現実世界に戻すのが処分です。
.
.
要するに契約執事から処分されるということですね。」
.
.
.
.
.
「…は？」
.
「私にこれ以上それを繰り返しても同じことしか言いませんからね？」
.
.
そう相変わらず冷たい表情で言う領ちゃんは
自分で考えろ。
と言いたいらしい。
.
.
.
.
現実に戻れる？
ってことは、お嬢様のところにいけるってことですか？
.
.
.
「やっと気づいた？でも、ちゃんと条件はあるよ。]
.
.
俺の顔を少し覗き込んでから、
今度は仕事モードとは真逆のほののーんとした雰囲気に包まれた領ちゃんに条件を言い渡される。
.
.
.
.
「条件は相葉ちゃんと二人でここを出ること。
.
それと俺のこと、今までのお嬢様のこと、契約執事のことは全て忘れてもらう。
.
.
それが条件。
おっけー？」
.
.
.
「…ちょっと待って、何でお嬢様のことまで忘れなくちゃいけないの？
それじゃ、俺、お嬢様に会えないｊ「そんなの知らないよ。」
.
.
…え？」
.
.
.
「俺、この仕事やめるとしか聞いてないよ？」
.
.
「････。」
.
.
「残念だけど。ごめんね。
じゃ、俺はこれで。
.
あと10分したら相葉ちゃんと同じマンションの一室に移動させるから。」
.
.
.
それだけ言って領ちゃんは消えた。
.
.
この部屋にはドアがない。
.
.
.
想像していたのとは違う白い部屋だったけど、
それはまるでこれからの俺の孤独を予測しているかのようだった。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏海(プロフ) - ☆和泉★さん» いや、いや…そんなこともありますｎ((殴 すまん！ふざけましたｗなんて有難き言葉!!いつもありがとね♪お世辞と分かっていてもマジ嬉しいっすよ＾＾ (2012年6月12日 20時) (
レス) id: b93e028537 (このIDを非表示/違反報告)
☆和泉★(プロフ) - ぬはっ(つд｀)いい話や(>_<｡) (2012年6月11日 21時) (携帯から) (レス) id: 1783ce7388 (このIDを非表示/違反報告)
☆和泉★(プロフ) - 夏海さん» 涼解です- (2012年5月22日 20時) (携帯から) (レス) id: 1783ce7388 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - ☆和泉★さん» いやいや、こちらこそありがと!!(泣← あ、じゃあ、URLとパスまた後で教えるね♪ (2012年5月22日 20時) (レス) id: b93e028537 (このIDを非表示/違反報告)
☆和泉★(プロフ) - 夏海さん» ありがとう（ω）じゃあ直接書くよ☆ (2012年5月21日 21時) (携帯から) (レス) id: 1783ce7388 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏海 | 作成日時：2012年3月25日 22時
