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ホテルの部屋に帰ったら、お母さんに寝室に呼び出された。
「お母さん、全然知らなかった。
宮田くんに、Aがそんなにお世話になってたなんて…。」
って、お母さんは軽く落ち込んでる。
「ごめんね?」
「レストランで、Aがトイレに行ってる時にね、宮田くんから、Aとの結婚の約束をしてるって話が出たんだけど。
本当?」
ベッドの端に座ってたら、お母さんが隣に座ってくる。
「…本当。」
「お母さん、びっくりした。
彼氏ができたって言うから、普通に紹介してもらえるだけだと思ってたのに。
そんなに、濃い付き合いをしてて、結婚の話まで出てるなんて思わなかったから。」
「うん。
結婚したい。
別に、としくんが卒業した後じゃなくてもいいし。
私が卒業してからでもいいし。
多分、結婚すると思う。」
お母さんは溜息をついて、それでも、私を抱き寄せてくれた。
「ごめんね?
やっぱり、Aを1人で日本に置いて行くんじゃなかったなー、って思った。
宮田くんのことが気に入らないわけじゃないよ。
ただ、こんなに早く結婚の話が出るなんて、思ってなかったから。
それは…、お父さんも同じ気持ちだよ?」
「私も、ごめんね?」
「宮田くんのご両親には会ったことがあるの?」
そう聞かれて、
「あのね、大学の入学式にはとしくんのお母さんも来てくれたんだよ?」
そう言ったら、お母さんは更に驚いてる。
「去年の年末年始はね、私が1人で寂しいだろうからって、としくんが自分の実家に連れて帰ってくれたの。
今年の年末年始も、としくんの実家に帰省するんだ。」
お母さんは寂しそうな顔をして、
「そっかー。
…もうAは、私の手から離れちゃったんだなー。」
なんて言いながら、私の頭を引き寄せてくれた。
最後の朝、早起きして家族と空港へ向かう。
「春休みには帰って来れる?
2ヵ月あるんでしょ?春休み。」
お母さんにそう聞かれるけど、
「うーん…、わかんない。」
って、答えることしかできなかった。
空港で家族を見送ってから、急いでマンションに戻る。
だって、明日からとしくんの実家に帰省だし。
久しぶりにとしくんと過ごせるし!
としくんの部屋に直接帰ったら、玄関のすぐ先にあるキッチンにいるとしくんを見つけて、
そのまま背中から抱きつく。
「おかえり、A。
カレー作ったよ?
多分、Aのカレーほどおいしくないけどね。」
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宮田くん?(プロフ) - わかめさん» こんばんわ!まさか返信をいただけると思っていなかったのでとても嬉しいです( ; ; )!更新楽しみに待っています\(^o^)/ (2017年6月13日 23時) (レス) id: a5a408bf95 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - kanna1015tさん» はじめまして、コメントありがとうございますm(_ _)m長々とお待たせして申し訳ないです。もう4話くらい出来上がってるんですが、なかなか更新するに至らず(/ω\*)でも近々更新しますので、その時は読んでくださるとうれしいです(/ω\*) (2017年6月13日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
kanna1015t(プロフ) - 初めまして!宮田担です!この作品とっても大好きでずっと前から見させてもらってました!>_<続きが早く見たいです。、 (2017年6月12日 0時) (レス) id: a5a408bf95 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 俊哉の専属メイドさん» おはよーん♪ドキドキときめいてくれて、ありがたいですわー(*´ ˘ `*)ウフフこれからも頑張ります!! (2016年11月5日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
俊哉の専属メイド(プロフ) - わかめちゃん!!更新お疲れ様!久しぶりにドキドキときめいたよ!これからも応援してまーす!! (2016年11月5日 2時) (レス) id: 8f1a1eba1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2016年2月19日 13時