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こんな私達の蜜月みたいな数週間は、すっかり終わってしまった。
あれからもとしくんは、私をいろんな所に連れだしてくれたから。
だんだん私も免疫がついてきて、簡単にはドキドキはしなくなったけど。
でも、初めての場所に連れていかれると、やっぱりおかしくなってしまう。
私達の付き合いって、平穏で刺激がなかったから。
だから、ちょっとした刺激でも、私は変になってしまうんだと思うんだ。
春になると、としくんは就活に入ってしまい、私も大学が始まってしまった。
としくんはあまり大学には来ないし、昼間は一緒にいられないけど、
夜は毎晩一緒。
なのに、
「来週から、週3でバイトに行くことになったんだけど、いい?」
って、いきなり事後報告だし!
「いいけど。
就職が決まるまでバイトしないんじゃなかった?」
「そうなんだけど、週3ならいいかなって。」
としくんは就活帰りのスーツ姿で、ネクタイを緩めながらそんなことを報告してくるから。
私がそのネクタイを外してあげる。
だって、としくんは力任せに取ろうとするから、皺になっちゃいそうだったし。
それに、スーツ姿のとしくんってカッコいいんだ。
スーツの上着を脱ごうとしたとしくんの、その手を止める。
「まだ脱がないで。」
いきなり訳のわからないことを言う私に、としくんは苦笑い。
「スーツ姿のとしくんが好きなんだ。
もっと見ていたいから、ずっと着てて。」
そのまま、としくんの背中に腕を回して、スーツの中に潜りこむ。
「スーツ姿なんか、就職したら毎日見れるよ?」
「今、見たいんだって。」
そんな我儘を言って、スーツ姿のとしくんをベッドに座らせると、
そのまま隣から抱きついた。
「…なんか違う人といるみたい。」
肩に頬を押し当てたら、
「何?
まさか、またドキドキしてきちゃった?」
って、としくんに笑われたけど。
やっぱり私は、環境が変わるのに弱い。
そのままとしくんにキスされて、その背中に両腕を回せば、
ゆっくり押し倒されて、としくんの体重が私の上に乗ってくる。
いつもその感覚が大好きで、そのくせとても安心するから。
もっとくっつきたくて、俊くんの背中をもっと引き寄せる。
「…スーツ、脱いでいい?」
「いいよ。
でも、ワイシャツは脱がないで。
私が脱がせたいから。」
そんな私の変なリクエストに、としくんは苦笑いでスーツの上着をベッドの下に落とした。
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宮田くん?(プロフ) - わかめさん» こんばんわ!まさか返信をいただけると思っていなかったのでとても嬉しいです( ; ; )!更新楽しみに待っています\(^o^)/ (2017年6月13日 23時) (レス) id: a5a408bf95 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - kanna1015tさん» はじめまして、コメントありがとうございますm(_ _)m長々とお待たせして申し訳ないです。もう4話くらい出来上がってるんですが、なかなか更新するに至らず(/ω\*)でも近々更新しますので、その時は読んでくださるとうれしいです(/ω\*) (2017年6月13日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
kanna1015t(プロフ) - 初めまして!宮田担です!この作品とっても大好きでずっと前から見させてもらってました!>_<続きが早く見たいです。、 (2017年6月12日 0時) (レス) id: a5a408bf95 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 俊哉の専属メイドさん» おはよーん♪ドキドキときめいてくれて、ありがたいですわー(*´ ˘ `*)ウフフこれからも頑張ります!! (2016年11月5日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
俊哉の専属メイド(プロフ) - わかめちゃん!!更新お疲れ様!久しぶりにドキドキときめいたよ!これからも応援してまーす!! (2016年11月5日 2時) (レス) id: 8f1a1eba1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2016年2月19日 13時