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「じゃあ、場所移動する?」
「どこに?」
「誰もいないとこ。」
「そこで何するの?」
「Aがしてほしそうなこと。」
「としくんは、私がしてほしいこと、知ってるの?」
「知ってるよ?」
そのまま、としくんは私の手を引いて立ち上がる。
「出ちゃうの?
今来たばかりなのに?」
「だって、Aは誰もいない所に行きたいんじゃない?」
「そうだけど…。」
そのままカラオケボックスを出て、夜の街をとしくんに手を引かれて歩いて行く。
…なんか、怖いんだけど。
そのくせ、ドキドキする。
「どこ行こっかー?」
路地裏まで来た時に、としくんは私の手を離してスマホをいじり始める。
だから私は、
「もう帰りたい。」
って、ねだった。
「早く2人きりになりたい。」
そう言ったら、としくんは嬉しそうに笑って、それなのに、
「だーめ。
部屋に戻ったら、Aのドキドキが止まっちゃうんじゃない?
いつもと違うシチュエーションで2人きりにならないと。」
「別に部屋でいいのに。」
「俺的にはもっと、Aがキュンキュンしながら、ふわふわしてるとこ、もっと見てみたいから。
次に行くところは、俺に決めさせて?」
って、またスマホをいじり始める。
待ってる間も、私はドキドキとソワソワが止まらない。
どこに連れて行かれるんだろうって思ったら、もうそれだけで、心臓がどうにかなっちゃいそうなんだって。
スマホをポケットにしまったとしくんは、また私の手を引いて歩き出す。
「どこに行くと思う?」
「…わかんないよ。」
やっぱり今日の私は普通じゃなくて、こうやってとしくんに話しかけられるだけでドキドキして、声が上擦っちゃうし。
そんな私の様子を、としくんは笑顔で見てるだけ。
「今日はお泊まりしちゃう?」
「お泊まり!?」
「そう。
部屋に帰るの、もったいなくない?」
「でも私、何も持って来てないよ。」
「コンビニで買って行けば?
化粧品とか下着とか。」
…やばい。
また、心臓がさっきより早く鳴り始めた。
突然のお泊まりとか、したことないんだって!
そもそも、としくんとのお泊まりだって、数えるくらいしかないのに。
「どこがいい?
Aに選ばせてあげる。
この先にあるラブホテルと、駅前にあるビジネスホテル。
どっちがいい?」
どっちがいい?って。
そんなのわかんないよ。
どっちも泊まったことないのに。
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宮田くん?(プロフ) - わかめさん» こんばんわ!まさか返信をいただけると思っていなかったのでとても嬉しいです( ; ; )!更新楽しみに待っています\(^o^)/ (2017年6月13日 23時) (レス) id: a5a408bf95 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - kanna1015tさん» はじめまして、コメントありがとうございますm(_ _)m長々とお待たせして申し訳ないです。もう4話くらい出来上がってるんですが、なかなか更新するに至らず(/ω\*)でも近々更新しますので、その時は読んでくださるとうれしいです(/ω\*) (2017年6月13日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
kanna1015t(プロフ) - 初めまして!宮田担です!この作品とっても大好きでずっと前から見させてもらってました!>_<続きが早く見たいです。、 (2017年6月12日 0時) (レス) id: a5a408bf95 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 俊哉の専属メイドさん» おはよーん♪ドキドキときめいてくれて、ありがたいですわー(*´ ˘ `*)ウフフこれからも頑張ります!! (2016年11月5日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
俊哉の専属メイド(プロフ) - わかめちゃん!!更新お疲れ様!久しぶりにドキドキときめいたよ!これからも応援してまーす!! (2016年11月5日 2時) (レス) id: 8f1a1eba1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2016年2月19日 13時