100% PURE HONEY chapter2

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なんだか、久しぶりにキスしたような気がする。

最近、ずっと私達はすれ違ってばっかりで、ギクシャクしてたから。

自分からとしくんに触れるのも、なんだか怖かったよ。

拒否されたらどうしよう、って。

だから、恐る恐る、としくんの髪に手を伸ばす。

そうしたら、としくんはくすぐったいのか、目を細めて笑うから。

なんだか安心して、その胸に抱きついた。

「…としくん、大好き。」

そんな私の言葉に、としくんは黙って髪を撫でてくれるだけ。





「私からキスしていい？」

「いいよ。」

「上手にできるかな。」

「上手かどうかとかどうでもいいし。
Aがしてくれるキスが好きだから。」

って、蕩けるような目をして言ってくれるから、そっととしくんの唇に自分の唇を重ねた。

としくんとキスするの、好きなんだ。

挨拶みたいなキスも、ラブラブなキスも、えっちをする前の本気のキスも。

唇を離そうと思ったのに、後頭部を押さえつけられちゃって、結局としくんのペースになっちゃって。

本気のキスは、いつもしてる途中で、どこかにトリップしてるような気分になる。

私からはとても、そんなキスはできないけど。






「…なんか、夢みたいだよ？」

「何が？」

「だって、ディズニーランドに来て、ディズニーのホテルにとしくんと泊まるのが夢だったもん。
としくん、夢叶えてくれてありがとう。」

って、としくんに抱きついたら、

「いいけど、これから始めようって時にそれ言う？」

としくんは、困ったように笑って、私の髪を撫でるから。

私はもうそれだけで満足。

「あのね、私、別にとしくんとしたいわけじゃないんだ。」

そう言ったら、としくんは不思議そうな顔をして私を見つめてる。

「私としたいって思ってほしいだけなの。
だから、キスしたり、いちゃついてるだけで、もういいの。」

｢でも俺はAとしてる時とか、した後はバカみたいに幸せだけどね。
世界で一番好きな子とこんなこと共有できるなんて幸せなことじゃない？｣

としくんはたまに、こっちが赤面してしまうようなことをサラッと言うよね？

｢だから、させてよ。
でも、させてって、変な言い方だよね。｣

｢いいよ、させてあげる。｣

やっぱり、としくんは可愛い。

こうやって考えてることを素直に言葉に表してくれるところとか。

だから、私の方からとしくんの後頭部に手をかけて引き寄せた。

｢今日は、としくんの好きにしていいよ。｣

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