100% PURE HONEY chapter2

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あれから私達は、しばらくは気まずかったけど、徐々に元に戻って行った。

正直、としくんはあれから、私に手を出してこなくなったし。

一緒には寝てるけど、手を繋いで寝るだけの、超清らかな関係。

別に私はそれでもいいんだよ？

いいんだけど。

もう、としくんは私に興味なくなったのかな、って。

不安にもなる。






春学期も終わって、３月から就活が始まるから、２月は２人でゆっくり過ごせるって思ってたのに。

としくんは昼間も夜も、毎日のようにバイトを入れて。

私のことはほったらかし。

正直、私はいじけてる。

３月になったら就活で忙しくなるのに。

それに就職しちゃったら、２人で過ごす時間もかなり少なくなっちゃうんだよ？

一緒に居られるのは、今だけだよ？

なのに、なんでほったらかすかな。









だから、２月も半ばになった頃。

いつものように夜遅く返ってきたとしくんを、寝ずに待ち伏せた。

「あれ？Aまだ起きてたの？」

って、いつもみたいに私の頭を撫でて子ども扱いして。

「お風呂入ってすぐに行くから、先に寝てな。」

そう言って、私をベッドに連れて行こうとする、その腕を止めた。

「とくしん、話があるんだけど。」

急に私が真剣な顔でそう言うもんだから、としくんも驚いて私の前に座ってくれる。






でも、

「どうしたの？A、なんかあった？」

って、優しい笑顔でまた、頭を撫でられるから。

なんだか泣きそうになるよ。

本当にとしくんは、私のこと好き？

私のことちゃんと考えてくれてる？

「なんで、としくんはバイトばっかりしてんの？」

単刀直入にそう聞いた私の言葉に、としくんはやっぱり笑顔で、

「何でそんなこと聞くの？
寂しかった？」

って、私の頬に触れてくる。






「寂しいよ。
今しか一緒にいられないのに。
昼も夜もバイトしてて、家にいないし。
私のこと、ほったらかしじゃん。」

私が一生懸命そう訴えてるのに、としくんはずっと笑顔だから、それもなんだか腹が立つし。

「Aのこと、寂しがらせてごめんね。
今週いっぱいでバイト辞めることになってるから。
来週からは、一緒にいられるよ。」

って、私の頬をずっと指で撫でてくれてる。

「辞めるの？バイト。」

「来月から就活で忙しくなるからね。
思い切ってバイト辞めることにした。
だから、今のうちにお金貯めておこうと思って、昼も夜もバイト入れてたんだよね。」

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