100% PURE HONEY chapter2

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次の日からの私は、としくんに対して、よそよそしかったと思う。

もう過去のことだよ？

自分で自分に言い聞かせても、未熟な私はなかなか納得できなくて。

としくんに対しても、変な態度を取ってたと思う。

だけど、としくんはそんな私に対しても、いつもと変わらず優しく接してくれたけど。

絶対、気付いてるよね。

私の様子がおかしいこと。






帰省の最後の夜、私１人ぎこちないまま夜を迎えた。

としくんは、やっぱりいつも通りに狭いベッドの中、私の髪を撫でながら寝かしつけてくれるけど。

…全然眠れなかった。

そのうち、としくんの方が先に寝ちゃって。

としくんを起こさないように、１人で朝までずっと、悶々と考えてた。

マンションに帰ってきてもそれは同じで、ずっと私１人がぎこちないまま。

としくんも、それをわかっていながら、いつも通りに接してくれてるけど。

私からとしくんには甘えられないし、あの日以来、としくんも私には手を出してこない。

だから、新学期が始まってすぐ、空き時間に凜ちゃんを呼び出した。






凜ちゃんを呼び出したはずなのに、玉森先輩も何故かくっついて来るし！

正直、玉森先輩はちょっと苦手。

いい人だってわかってるけど、言うことキツイし、何考えてるかわかんないし。

それでも、私は切羽詰まってたから、

学食の端っこに２人を呼び出して、こう切り出した。

「凜ちゃんは、としくんの元カノのこと、知ってる？」

凜ちゃんは明らかに、動揺したような顔になるし。

…やっぱり、何かあるんだ。





「教えてほしいんだけど。」

そう言ってみても、凜ちゃんは言いにくそうで。

「宮田から聞けばいーじゃん。」

って、いきなり玉森先輩が口を挟んでくる。

「…だって、教えてくれないし。」

「宮田が教えたくないもの、俺らが教えるわけにいかねーじゃん。」

…やっぱり、玉森先輩って苦手。

もっと、言い方があるじゃん。

切羽詰まってるこの状況で、そんな言い方されたもんだから、じわっと涙が滲んできた。





その様子を見て、凜ちゃんは玉森先輩を叱りつけてるけど。

「それ聞いて、Aちゃんはどうすんの？
知らなくてもいいことってあるんじゃない？」

そう言っては、玉森先輩はまた、凜ちゃんに叱られてる。

「…それでも、知りたいんだもん。
無理に聞いたらとしくんがかわいそうだから、２人に教えてほしいだけなのに。」

みんな知ってるのに、彼女の私だけが蚊帳の外なんて、嫌だよ。

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