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深夜遅くに家に帰ったら、もう家族はみんな先に就寝中。
そーっと、静かにとしくんの部屋に入る。
部屋着に着替えて、冷たいベッドの中に入ろうとしたら、
「A、今日はこっちで寝ない?」
って、床に敷いたお布団の方を指差される。
「いいけど、何で?」
「あのベッドさー、ギシギシうるさいんだよね。
あそこでえっちしたら、音でバレちゃうと思う。」
さらっとそんなことを言われるから、急に恥ずかしくなる。
としくん、あれ、本気だったんだ。
結局、2人でお布団に入ったら、あまりにお布団の中が冷たくて、なんだか笑えてきた。
ベッドから毛布を持って来ようとしたら、
「いらないって。
すぐ暖かくなるから。」
としくんに手を引かれて、また冷たいお布団の中に引き戻される。
「…A、声出しちゃダメだからね。」
「そんなの、無理だよ。」
「静かに、そーっとしよう。」
「そんなのできる?」
お布団の中、頭まですっぽり潜り込んで、2人でそんな会話を繰り返してる。
なんか、悪いことを企んでるみたいな感じで、楽しくなってくる。
真っ暗な布団の中で、キスしたら、やっぱり楽しくなってきちゃって。
1人でくすくす笑ってしまう。
「A、なんだか楽しそうだね。」
「楽しいよ。
なんか、悪いことしてるみたいな気持ちだもん。」
そう言った私の髪を、としくんは優しく撫でてくれる。
でも知ってるよ。
いつものとしくんの癖。
こうやって、愛おしそうに私を見つめて、髪を撫でながらキスするんだよね。
ほら、キスした。
「…A、今日は声出しちゃダメだよ?
我慢できる?」
ってもう一度、耳元で囁くから。
目を閉じて、としくんの服の背中のとこを、ぎゅっと掴む。
でも、声我慢なんて、本当に無理だし。
そっとするって言ったのに、全然そっとじゃないし。
…絶対バレるよ。
明日の朝のこと考えただけで、なんだか怖くなる。
しかも元旦だよ?今日。
終わったら絶対文句言ってやる!
…って思ってたのに。
終わった後のとしくんは、いつものように蕩けるように優しくて。
髪を撫でながら寝かしつけてくれるし、甘い言葉もいっぱい言ってくれるから。
単純な私はそれだけで、満足してしまう。
「もう寝な?」
そう言われながら、髪を耳にかけてもらって、ほっぺたにキス。
そういうとこ、ずるいよ、としくんは。
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宮田くん?(プロフ) - わかめさん» こんばんわ!まさか返信をいただけると思っていなかったのでとても嬉しいです( ; ; )!更新楽しみに待っています\(^o^)/ (2017年6月13日 23時) (レス) id: a5a408bf95 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - kanna1015tさん» はじめまして、コメントありがとうございますm(_ _)m長々とお待たせして申し訳ないです。もう4話くらい出来上がってるんですが、なかなか更新するに至らず(/ω\*)でも近々更新しますので、その時は読んでくださるとうれしいです(/ω\*) (2017年6月13日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
kanna1015t(プロフ) - 初めまして!宮田担です!この作品とっても大好きでずっと前から見させてもらってました!>_<続きが早く見たいです。、 (2017年6月12日 0時) (レス) id: a5a408bf95 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 俊哉の専属メイドさん» おはよーん♪ドキドキときめいてくれて、ありがたいですわー(*´ ˘ `*)ウフフこれからも頑張ります!! (2016年11月5日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
俊哉の専属メイド(プロフ) - わかめちゃん!!更新お疲れ様!久しぶりにドキドキときめいたよ!これからも応援してまーす!! (2016年11月5日 2時) (レス) id: 8f1a1eba1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2016年2月19日 13時