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俺の背中に乗ってるAをどうやって襲えって?

むしろAに襲われてる感、満載なんだけど。

でもこの暖かいAの重みが心地よくて、このまま乗せておきたいくらい。

「Aがどいてくれないと、できないじゃん。」

そう言っても、Aは俺の背中から退こうとはしない。

「だってここ、気持ちいいんだもん。」

って、また眠そうな声になってんじゃん。

まあ、Aが本気で寝ちゃわないうちに、いただいちゃうけどね。







そのままゆっくりとAの体をずらして、隣に落としてやる。

真正面から抱き寄せれば、ふわっと香るAのシャンプーの香り。

いつもキスする時や抱き締めた時に、この香りはいつも俺のスイッチになる。

この香りを嗅ぐたびに、Aが欲しくなるから。

Aのキャミソールの中に手を這わせれば、何故か脇腹がひんやりしてて、思わず手を引っ込めた。

「A、体冷えてない?」

「そうかな。」

「そんな薄着してるからじゃん。」

そんな小言を言いながら、Aに布団をかけてやったら、

「…脱がそうとしてたくせに。」

って、減らず口のA。









「クーラー効かせすぎなんだって。」

リモコンを手に取って温度を下げようとしたら、すかさずAに止められた。

「下げちゃだめ。」

「何で?」

「これからするんだから、暑くなるよ?」

なんて涼しい顔をして言われてしまう。

Aはいつからこんな子になっちゃったんだっけ?

昔はもっと純粋で、俺が触るだけで目を閉じてしまうくらいだったのに。

今ではこうやって、布団の中で俺の首に両腕を回して、もう首筋に唇を寄せてきてる。









外はバカみたいにカンカン照りで蒸し暑いのに、

この部屋はカーテンも締め切ってるから、薄暗くてキンキンに冷えてて。

別世界にいるような感覚になる。

Aの指に自分の指を絡めれば、あまりに冷たくて。

そのままキスすれば、唇は反対に熱くて、そのギャップが俺に火をつけた。

背中に回ってきたAの指はやっぱり冷たくて、なのに唇や首筋は驚くほど熱い。

昼間からこんなことしてるなんて、なんか悪いことをしてるみたいな気持ちになって、

そんな気持ちが余計に俺らを盛り上げた。

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ゆいゆい(プロフ) - 俊くんのに続きコメント失礼します。実は私、宮千好きなので、このお話もとても大好きです!!健永くんと主人公ちゃんの今後も気になりますが、二人の過去の事も、もっと見てみたいなぁと思いました!生意気言ってすいません。わかめさんの作品大好きです! (2017年9月7日 1時) (レス) id: 1462413259 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2016年5月22日 2時

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