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夏の終わり、相変わらず俺らはクーラーの効いた部屋で、
朝からずっとカーテンも閉め切ったまま、ベッドの中にいる。
薄暗くて冷たい部屋の中にいると、今何時なのかもわからないし、お腹がすかないとベットから這い出ない怠惰な生活。
でも、こういうのも悪くないっていうか…、意外に俺も気に入ってて。
だって、今しかこんなことできないじゃん。
あと数年したら、俺らは無理矢理にでも大人にさせられちゃうんだから。
こんな生活を送って３日目。
とうとう、冷蔵庫の食材が切れてしまった。
「A、何か買いに行かないと。」
食事とお風呂とトイレくらいしかベッドから出ないAは、
「ネットスーパーで頼めばいいじゃん。」
って、とうとうノートパソコンをベッドに持ち込んでしまった。
「ラムネ食べたい。」
「買えば？」
「チョコ買っていい？」
「いいよ。」
って、さっきからAはお菓子方面ばかりを、次々とネットの中のカートに入れていく。
「菓子パンとおにぎり買おう。」
そう言ってAは、菓子パンを次々クリックしていく。
「何で菓子パン？」
「ベッドで食べられるように。」
「飲み物はどうするわけ？」
「ベッドサイドのテーブルに、ポットとコーヒーセットを置いておけばいいじゃん。」
呆れた。
呆れたの通り過ぎて、笑えてくる。
かなりものぐさな、俺の彼女。
「あと、ベッドの中で食べられるものあったっけ？」
真剣に悩んでるし。
「お菓子もいっぱい買っていい？」
って、俺の返事も聞かないうちに、次々とカートにチョコだのスナック菓子だのを入れていく。
「コーラも買っていい？
あと、デザートも。
プリンとかエクレアとか食べたい。
あ、アイスも箱買いしていい？」
みるみるうちにカートはいっぱいになっていく。
まあいいけどね。
Aのそういう奔放なところが好きなんだし。
こういう夏の過ごし方も、悪くないかもね。
数時間後に届いたネットスーパーの荷物を、２人して冷蔵庫に入れたり、ベッドサイドのテーブルに乗せていく。
「大学が始まるまで、ずっとこうしていよ？
ベッドの上で生活するの。」
Aはベッドサイドにズラリと並べられたリモコンを使って、テレビをつけて部屋の明かりを点ける。
「無理だって。
俺、明日からバイトだし。」
なのにAは、いとも簡単に、
「休んじゃえば？」
なんて、俺を誘惑してくる。
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ゆいゆい(プロフ) - 俊くんのに続きコメント失礼します。実は私、宮千好きなので、このお話もとても大好きです！！健永くんと主人公ちゃんの今後も気になりますが、二人の過去の事も、もっと見てみたいなぁと思いました！生意気言ってすいません。わかめさんの作品大好きです！ (2017年9月7日 1時) (
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作者名：わかめ
| 作成日時：2016年5月22日 2時
