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次の日から、私達はなんか…、変な感じ。

お互い意識してるから、仕事中も会話がないし。

でもお昼になったら、

「飯食いに行く?」

って、後ろからすっと席を寄せてきて、耳元で囁いてくる。

「買いに行ってくるよ?」

「いいって。
もうそこそこ歩けるし、行こう。」






2人で揃って席を立つから、栞ちゃんが不思議そうな顔をして話しかけてくる。

「今日は外でランチなんですか?」

「そう。」

玉森くんは、そっけなく答えると、スーツのジャケットを羽織る。

「私もご一緒していいですか?」

栞ちゃんが、天使みたいな笑顔で玉森くんに聞いているから。

なんて答えるんだろって傍観してたら、

「ごめん。今日は大事な話があるから、2人で行かせて。」

ってまた、天使みたいな笑顔で答えてる。

お互い天使な笑顔で笑い合って、

「じゃあ。」

って、手を振ってる。






会社を出てから、

「栞ちゃん、断ってよかったの?」

って聞いたら、すごい顔で睨み返された。

「つか、俺ら付き合ってんじゃねーの?
2人で飯行くのに、あいつ邪魔じゃん。」

…いきなり、あいつ呼ばわり?

「玉森くんは栞ちゃんのこと、気に入ってるんだと思ってた。」

「気に入ってるよ?会社の後輩としてはね。
よく言うこと聞くし、仕事もそこそこできるしね。
でも最近、あの子はそれ以上の枠からはみ出して来ようとするから、最近はちょっと苦手。」

「それって恋愛感情ってこと?」

「そう。
Aには言わなかったけど、Aが熱出してタクシーで送ってもらった日、あの子に告られたんだ。」

「ほんとに?」

「まあ、断ったけどね。」

ほんとかなあ。

だって、その後の栞ちゃんと玉森くんの関係性、全然変わってないじゃん。







玉森くんお勧めのカフェの席に着いてから、

「何て言って断ったの?」

って聞いてみるけど、

「忘れた。」

とか言って、誤魔化される。

絶対、曖昧な断り方したんだとと思う。





メニューを選んでたら、

「俺、これね。」

って、店で一番高いランチコースを選んでるし!

2500円だよ?

ランチに2500円も使う?

私は、さんざん悩んで、800円の日替わりランチに決めた。

なのに、店員さんがメニューを聞きに来たら、

「このランチ2つ。」

って、2500円のランチを注文してしまう。

2人分で5000円だよ?

ありえないって!

お財布の中、いくら入ってたっけ?

カード使えるかな…。

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わかめ(プロフ) - 夕空さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありませんm(__)mキュンキュンしていただいてありがとうございます(*^-^*)これからも頑張りますので、また読んでやってくださいませ(*^-^*) (2017年1月29日 22時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - 2話とも、凄く面白くてキュンキュンしてますヽ(*´∀`)ノこれからも頑張ってください!! (2017年1月19日 16時) (レス) id: a68f5393cb (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます♪ちょっとドSな玉森さんなんで、怒られるかもー、なんて、ドキドキしながら書きました(^^)これからも頑張ります(´∇`) (2016年7月31日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とってもドキドキしました〜!(^∀^)今までにないようなお話で、とても気に入りました(#・ー・#♪)これからも、頑張ってくださいね! (2016年7月28日 13時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - さやさん» ありがとうございますー(/ω\)ドSが受け入れてもらえるのかどうか、ドキドキしながら書いてました(/ω\)続編も書いてみたいなーと思い中です♪読んでくれてありがとうございました(*^-^*) (2016年6月17日 8時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2016年5月4日 2時

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