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黙って、背中から抱きしめてくるだけ。
玉森くんの体温があたたかくて、居心地がよくて。
でも、ここは私の居場所じゃない気がして、正直、私は居心地が悪い。
今更、玉森くんのこと、また好きになれるのかな。
私達が付き合ってる姿なんて想像できないし。
だって、私と玉森くんの関係は主従関係だもん。
「…正直言うと、骨折した時さー。
ラッキー、って思ったんだよね。」
玉森くんはまた、話し始める。
「なんで！？骨折したんだよ？」
「でもこれで、Aとの距離が縮まるって思った。
で、入院中、Aの部屋に転がり込んで世話させてやろうって思いついた。
でも別に意地悪で思ってるんじゃなくて。
ずっと一緒にいたら、Aはまた俺のこと好きになってくれるんじゃないかなー、って思っただけ。
なのに、俺に隠し事ばっかして、無理ばっかして。
しまいには、栞ちゃんに面倒みてもらえとか言ってくるし。
俺だって、かなり傷ついてるからね。」
ねえ…、大事なこと言ってないよ？
玉森くんは私のことどう思ってる？
こんな話、どんな顔して言ってる？
ゆっくりと体を回して、玉森くんと向かい合わせになってみる。
「玉森くんはどうしたいの？」
まっすぐ、玉森くんを見上げてみる。
玉森くんは緩く私の背中に腕を回したまま、
「…は？」
って、明らかに動揺した表情。
「玉森くんは、私とどうしたいの？」
もう一度聞いてあげる。
「…言ったじゃん。
Aの彼氏にしろって。」
とか言いながら、目を逸らすし。
「…目、逸らした。
やっぱ嘘なんじゃん。」
「嘘じゃねーし！」
って、私と目を合わせるけど、やっぱり恥ずかしいのか、すぐに目を逸らしてしまうし。
この体勢だしね。
だって、付き合ってるみたいだよ？私達。
夜に、お布団の中で、向かい合わせで抱き合って。
「なんで私の彼氏になりたいの？」
今日の私はかなり意地悪だよ？
だって仕返しだもん。
「…は？そんなの、何で聞くわけ？」
でも、まるで逆ギレみたいな受け答え。
「…じゃあ、もういい。
そんないい加減な気持ちなら、私も真剣に考えない。」
そう言って、また玉森くんに背中を向けようとしたけど。
「…お前、調子のんなよ？」
そのまま腕を引かれて、いつの間にか床ドンされてる状態になってるし！
「俺が本気だしたら、どうなるかわかってる？」
って、怖い顔して私のことを見下ろしてる。
ヤバイ…。
形勢逆転だよ…。
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わかめ(プロフ) - 夕空さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありませんm(__)mキュンキュンしていただいてありがとうございます(*^-^*)これからも頑張りますので、また読んでやってくださいませ(*^-^*) (2017年1月29日 22時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - ２話とも、凄く面白くてキュンキュンしてますヽ(*´∀｀)ノこれからも頑張ってください！！ (2017年1月19日 16時) (レス) id: a68f5393cb (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます♪ちょっとドSな玉森さんなんで、怒られるかもー、なんて、ドキドキしながら書きました(^^)これからも頑張ります(´∇｀) (2016年7月31日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - とってもドキドキしました〜！(^∀^)今までにないようなお話で、とても気に入りました(#・ー・#♪)これからも、頑張ってくださいね！ (2016年7月28日 13時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - さやさん» ありがとうございますー(/ω＼)ドSが受け入れてもらえるのかどうか、ドキドキしながら書いてました(/ω＼)続編も書いてみたいなーと思い中です♪読んでくれてありがとうございました(*^-^*) (2016年6月17日 8時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2016年5月4日 2時
