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「別に、Aのこと振ったわけじゃないし。
つか俺ら今、一緒に住んでるからね？」
玉森くんが急にそんなことを言いだすから、静まってた場が、また違う意味でざわつき始める。
「え？付き合ってんの？お前ら。」
って言う、みんなの問いかけにも、ふわふわ笑って何も答えない。
私が弁解しようとしたら、耳元で、
「お前は黙ってろ。
俺の言う通りにしとけ。」
って、低い声で凄んでくるから、怖くて何も発言できないよ。
同期会は終わり、帰りのタクシーの中、玉森くんはいい感じに酔って、私の肩にもたれて寝ちゃってる。
さっきの玉森くんの発言を、頭の中で私なりに分析して出た結論は、
あれは玉森くんなりの優しさとか謝罪があってからの、発言なんだろうな、ってこと。
この先、同じ会社でずっと働いていくわけだし、この方法が一番いいんだろうけど。
でも、みんなは私達が付き合ってるって思ってるよ。
でも、もうどうでもいいや。
どうせ私が気にしてるほど、他人は私のことを気にしてない。
部屋に帰ってきたら、どっちが先にシャワーを使うかでじゃんけんして。
玉森くんが勝って、先にバスルームに入っちゃったから、私はぼんやり部屋の様子を眺めてた。
すっかり玉森くん仕様になった部屋と、散らかってる玉森くんの荷物。
これが明日には元に戻って、今日が最後の夜なんだと思ったら、なんだかしんみりしてきた。
まさに、嬉し寂しいって感じで。
息子が巣立つ前日の、母の気持ちみたいな。
交代で私がシャワーから出て来たら、部屋の様子が様変わりしているし！
部屋の真ん中に置いてあったソファーが、隅に押しやられて、ベッドの脇にお布団が敷かれてた。
「何これ？」
「今日からこれで寝ない？
寝る前にどうせ俺らくっちゃべるし。
いつも遠いから声でかくしないといけないから、面倒じゃん。」
「意味わかんないよ。」
「どうせ、今日はいろいろ話すことがあると思うし。」
そう言いながら、チラリと私の様子を窺ってくる。
今日の発言のこと？
…聞きたいような、聞きたくないような。
灯りを消して、お布団に潜りこむ。
「ソファー、よく動かせたね、その足で。」
「押したら簡単に動いた。」
「そっか…。」
そこで、会話が途絶える。
さて、どう切り出していいものか。
今日の出来事。
私的には、触れたくなかったんだよね。
下手に触れて、玉森くんの口からいろいろ言われて、また傷つくのが嫌だった。
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わかめ(プロフ) - 夕空さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありませんm(__)mキュンキュンしていただいてありがとうございます(*^-^*)これからも頑張りますので、また読んでやってくださいませ(*^-^*) (2017年1月29日 22時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - ２話とも、凄く面白くてキュンキュンしてますヽ(*´∀｀)ノこれからも頑張ってください！！ (2017年1月19日 16時) (レス) id: a68f5393cb (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます♪ちょっとドSな玉森さんなんで、怒られるかもー、なんて、ドキドキしながら書きました(^^)これからも頑張ります(´∇｀) (2016年7月31日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - とってもドキドキしました〜！(^∀^)今までにないようなお話で、とても気に入りました(#・ー・#♪)これからも、頑張ってくださいね！ (2016年7月28日 13時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - さやさん» ありがとうございますー(/ω＼)ドSが受け入れてもらえるのかどうか、ドキドキしながら書いてました(/ω＼)続編も書いてみたいなーと思い中です♪読んでくれてありがとうございました(*^-^*) (2016年6月17日 8時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2016年5月4日 2時
