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「…何の用事？」
更に椅子をすーっと寄せてきて、私の隣に並んでくる。
「大事な用事…。」
「夜でもいいけどさ、じゃあ昼間、俺の飯とか世話とか、誰がしてくれるわけ？」
「ご飯は作って置いとく。」
そう言ったら、あからさまに不機嫌な顔になる。
「ちゃんと真面目に俺の世話しろよ。」
って、捨て台詞を残して、玉森くんは自分の席に戻って行った。
とりあえず、土日の昼間の外出許可は取れた。
バイト先は、家からすぐ近くの場所だったから、昼間に一旦戻れそう。
当日の朝、バイトに出かける時には、まだ玉森くんは寝てたから、起こさないようにそーっと部屋を抜け出す。
机の上にサンドイッチと紙パックのコーヒーを置いて来た。
でも、昼に帰ってきても、まだ玉森くんは寝てるし。
今回のバイトは、パソコンで数字の入力をしていくだけの、単純作業。
でも、８時間ぶっ通しで同じことをするわけで。
ありがたいことにバイト先の人に気に入られちゃって、平日の夜も来れることになった。
やった！
これで、玉森くんの生活費が稼げる♪
夕方、今日の給料をもらって、ご機嫌で帰ってきたら、
私とは反対に不機嫌な玉森くんが、ベッドの上にぼーっと座っていた。
「…遅くない？」
とか言いながら、まだ部屋着のままだし。
もしかして、今まで寝てた？
机の上のサンドイッチもそのままだし。
「…腹減った。
とりあえず、飯行かない？」
って、強引に押し切られて外に出た。
当然のように移動はタクシーだし、玉森くんの行きたい店っていうのは焼肉屋さんだし。
財布の中身は、今日の給料１万円＋５千円。
タクシー代だけで２千円くらいかかって、焼肉屋さんに着いたけど。
豪勢に注文していく玉森くんとは対照的に、私はずっと黙ったまま。
「Aは？」
そう聞かれて、
「私はダイエット中だから…。」
って、そう答えるしかないよね？
私は、玉森くんが豪勢に頼んだ肉を、たまに分けてもらうくらいで、
「なんで女子はダイエットとかするかなー。
意味わかんねーし。」
とか言いながら、ご機嫌で肉を焼いて行く玉森くん。
恐る恐る伝票をチラ見すると、１万２千円。
カード使えるみたいだし、カード払いにしてもらう？
分割で！
伝票を取ろうとしたら、玉森くんがさっと取り上げた。
「Aは何も食ってねーし、今日は俺が払うわ。」
って、松葉杖でレジに向かっていく。
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わかめ(プロフ) - 夕空さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなりまして申し訳ありませんm(__)mキュンキュンしていただいてありがとうございます(*^-^*)これからも頑張りますので、また読んでやってくださいませ(*^-^*) (2017年1月29日 22時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - ２話とも、凄く面白くてキュンキュンしてますヽ(*´∀｀)ノこれからも頑張ってください！！ (2017年1月19日 16時) (レス) id: a68f5393cb (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます♪ちょっとドSな玉森さんなんで、怒られるかもー、なんて、ドキドキしながら書きました(^^)これからも頑張ります(´∇｀) (2016年7月31日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - とってもドキドキしました〜！(^∀^)今までにないようなお話で、とても気に入りました(#・ー・#♪)これからも、頑張ってくださいね！ (2016年7月28日 13時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - さやさん» ありがとうございますー(/ω＼)ドSが受け入れてもらえるのかどうか、ドキドキしながら書いてました(/ω＼)続編も書いてみたいなーと思い中です♪読んでくれてありがとうございました(*^-^*) (2016年6月17日 8時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2016年5月4日 2時
