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右側を選んだのは、真ん中の列だと先生と目が合っちゃうし。
できれば一方通行で眺めていたいんだ。
なのに…。
「よいしょっと。」
って、わざわざ机をまたいで、玉森くんが3人がけの端っこの席に座ってくる。
「何でいるの！？」
「何でって…、俺も哲学取ってるし。」
しれっとした顔で、玉森くんはテキストを広げる。
「…てか、いたっけ？玉森くん。」
玉森くんが哲学の授業を受けてた記憶がないんだけど。
「いたよ。
いつも一番後ろの席で寝ながら聞いてるから。」
なるほどね。
それなら、私が気付かないのも無理はない。
「Aはいつも佐藤先生をうっとり眺めてるから、周りなんか目に入ってないんじゃないの？」
「私は真剣に授業を聞いてるだけじゃん。」
「ふーん。
ならいいけど。」
「何で今日はこんなに前の席に座るの？」
「Aがどんな顔して佐藤先生の授業を受けんのか、間近で見てみたくって。」
…悪趣味だ。
これだからドＳって…。
ムスッとしてたら、いきなり前の扉から二階堂くんがひょこっと顔を出した。
「お、いたいた。」
私達を見て、笑顔で玉森くんと私の間に座ってくる。
「二階堂くんも哲学取ってたっけ？」
「取ってない。
次の授業、休講みたいだから遊びに来た。」
「…寝ないでよ？」
「寝ないって。
だって、哲学の先生って、Aの好きな人なんだって？
どんな顔して授業受けてんのか、見てみたくなって。」
…悪趣味２人目。
玉森くんのおしゃべり！
Ｂ型は他人のことなんか気にならないとかって聞くけどさ、こういう時だけは興味津々じゃん。
「好きじゃないから！
憧れてるだけじゃん。」
そう言い訳しても、２人は薄ら笑いで聞いてるだけ。
先生が教室に来たらすぐに、二階堂くんは手を挙げる。
「先生！
俺、哲学取ってないんですけど、聞いてっていいですか？」
なるほど、そう来たか。
こっそり受けるんじゃなくて、正々堂々と聞いちゃうわけね。
先生はあっさりＯＫを出して、
「いいよ。
テキストは誰かの見せてもらって。」
なんて言い出す。
「A、見せてよ。」
「玉森くんに見せてもらえばいいじゃん。」
そう言ってんのに、お得意の聞こえてないふり。
２人の間にテキストを置けば、二階堂くんは椅子を寄せてくるから、思いっきり肩と肩がぶつかってしまう。
近過ぎだって！
そんなに私の至福の時間を邪魔したいの？
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わかめ(プロフ) - keitoさん» びっくりしましたねー。まさかB型の歌を歌うとは。本人でMVとかやってほしかったなあ♪ (2020年4月5日 15時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
keito(プロフ) - おめでとうございます。ご本人達に(ニカ玉ユニット)歌ってもらえましたね。主題歌が決まったのならば、あとはご本人主演で映像化を、待つだけですね。ユニット曲聴いて、真っ先にここを思い出しました。とりあえず、玉ちゃんへんを読み終えました。 (2020年4月5日 14時) (レス) id: 0d6a979b75 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ATさん» そうなんですよ、乙女ゲー感覚で選択してもらえると面白いかなって思いまして。私も選ばれなかった方を不憫に思ってしまうので、この方式を採用してみました♪ (2018年3月21日 16時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - まきこさん» ちょっと、まきこさん例え上手すぎ！！！自分だけに懐く大型犬、まさにそれ！！結局、ニカさんを選んだのかしら♪ (2018年3月21日 16時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
AT(プロフ) - わぁ〜！こういう感じで進んでいくんですね！！玉ちゃんもニカちゃんもどっちもかわいいし、主人公ちゃんに選ばれなかった方の気持ちがツラい…って思ってたので、これなら安心して(？)両方読めますw続きも楽しみにしてますね♪ (2018年3月21日 10時) (レス) id: 47ef217b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年1月8日 2時
