TURQUOISE -BLUE-

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「…え？…あ…、はい？」

まだ私の言葉の意味が呑み込めないみたいで、健永くんは思いっきりテンパってる。

「え？それってどういう意味？
友達としてだから、とか後からつけ足したりしないよね？」

「しないよ？」

「ちゃんと、恋愛対象として好きってことでいいの？」

「いいよ。」

そう答えたら、健永くんは顔をくしゃくしゃにして、今にも泣き出しそうな顔をして、

隣にいる私を、ぎゅーーーっと抱き締めてくる。






「Aちゃん、好き。大好き。」

って、何度も何度も言いながら。

「今、俺、人生で一番幸せだわ。」

「…大袈裟だよ。」

「だって、本当だし。
今まで、こんなに幸せな告白、されたことない。」

その後も、

「Aちゃん、大好き。」

「大切にするから。」

って、私を抱きしめたまま、何度も何度も健永くんは繰り返す。

ここが個室でよかったね。






「でも、急に何で？
今までずっと、俺によそよそしかったのに。
てっきり、もう嫌われちゃったのかと思ってたわ。」

健永くんはようやく体を離してくれたけど、隣でぴったりくっついて座ってる状態。

健永くんが告白してくる前までは、私達の距離はいつもこんな感じだったもんね。

ようやく元に戻れた？

「藤ヶ谷さんと何を話してたの？」

「健永くんのこと。」

「俺のこと？」

「そう、相談してた。
これからどうしたらいいのかなー、って。」

そうしたら、健永くんは不満そうに、

「そんなの俺らの話なんだから、俺にすりゃいいじゃん。」

って、拗ねたような口調になるから。

やっぱ可愛いな、健永くんって。







「健永くんの気持ちがどの程度のものなのか、わかんなかったから。
どうしても、あと一歩が踏み込めなかった。」

「…わかった？俺がどれだけ真剣かってこと。」

「わかった。
だから、ちゃんと「好き」って言えたんだよ？」

そう言ったら、さっきまで拗ねモードだった表情が、満面の笑みになる。

「じゃあ、今日から俺とAちゃんは付き合うってことでＯＫ？」

そっか、告白したら、次は付き合うってことになるよね。

「…うん。」

「じゃあ、俺らが一緒に住んでるのは、居候じゃなくて、同棲ってことでＯＫ？」

居候ってw

そんなこと思ってたんだ。

「いいよ。」

「…やば、うれしすぎて泣きそう。」

健永くんはもう一度私を抱きしめてから、

「今、すっげー幸せ。」

って、噛み締めるように言ってくれた。

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