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図書館に残って、考古学の本を読みまくってるなんて、言いたくなくて。
「図書館で勉強していました。」
って、半分本当で半分嘘みたいなことを言って、お茶を濁す。
「えらいじゃん！」
先生は珍しく誉めてくれる。
「お前、この間の授業、質問に来なかったじゃん？」
って、聞いてくるから、ちょっと調子に乗って、
「先生、寂しかったの？」
なんて聞いてみたら、頭を小突かれる。
「たまには俺が腰抜かすような質問をかましてみろ。」
…先生、それ挑発してる？
私、そういうこと言われたら、本気になる人間なんですけど！
「先生！
私、この科目、Ｓ取りますから！」
って、宣言してみる。
だけど、鼻で笑われてるし。
「お前には無理だよ。」
「無理じゃない！
絶対Ｓ取る！」
「つか、採点するの、俺だから。」
「わかってるよ。
だから、先生が思わずＳつけたくなるような結果を残すから！」
やっぱ、先生は笑ってる。
「でもまあ、お前がそう言うんだから、本当にそうなる気がしてきたわ。
この大学だって、お前は入るって言い切ってたもんな。」
そうだよ。
あの時だって、先生は無理だって言ってたけど、合格したもん。
「で、何？
Ｓ取ったらまた、『ごほうびくれ』とか言うの？」
って笑ってる先生の、横顔を盗み見る。
いつもと変わらない表情。
なんだ…。
やっぱ、覚えてたんじゃん。
ご褒美のこと。
なのに、知らないふりしてたんだ。
つか、最初からご褒美なんてくれるつもりなかった？
私がムッとしてるからか、
「もし、Ｓ取れたら、ご褒美やるわ。
合格のご褒美とまとめて。」
って言われて、単純な私はまた、舞い上がる。
「何でもいい？」
「何でもいいよ。」
「断らない？」
「…まあ、内容によるけど。」
とうとう、駅に着いてしまった。
「じゃあな。
寄り道せずに帰れよ。」
って、先生は反対側のホームへ続く階段を登っていく。
私はそんな先生の後ろ姿を、見つめてしまう。
そしたら、いきなり振り返った先生が、
「早く帰れよ。」
って、軽く手を振ってくれた。
…やっぱり、私は先生が好き。
私が見てるの、気付いてた？
視線、感じてた？
やっぱり先生は、私の気持ち、気付いてるよね。
付き合ってほしいなんて思ってないよ。
私は、先生の自慢の生徒になりたい。
今、願ってるのはそれだけ。
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ニャンちゅう☆★(プロフ) - これからも絶対読みます！最高です！頑張ってください！！ (2016年9月15日 21時) (
レス) id: 087289424a (このIDを非表示/違反報告)
ニャンちゅう☆★(プロフ) - やばいです。横尾さんが担当なので、読んでみたら、今までの中で一番面白いですっ！泣 (2016年9月15日 20時) (レス) id: 087289424a (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - Yくんさん» こちらこそありがとうございますー。ショコラと溺愛ですね、了解いたしました(*'ω'*)なるべく早く更新できるように頑張ります(*'ω'*) (2015年11月16日 12時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
Yくん(プロフ) - 返信ありがとうございます（；＿；）毎日欠かさずチェックしております！笑 シリーズで特に気に入ってるのがショコラアレルギーと溺愛フランボワーズです(^^)これからも更新楽しみしています＼(^o^)／ (2015年11月16日 6時) (レス) id: cd2e681e59 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - Yくんさん» コメントありがとうございます(*'ω'*)気になってくれるなんて、うれしーです(/ω＼)今日もできたら更新したいので、また読んでやってくださいねー(*'ω'*) (2015年11月14日 12時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2015年10月15日 20時
