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先生がベンチの隣に座ってくれるから、ますます涙が出てくるし。
先生が近くに来るからだ。
だから、わざと先生との距離を開けるために、ベンチの端に座り直す。
「何やってんの、お前。」
呆れたような声で、もう一回聞いてくる。
「…ちょっと一人にしといてください。
もう少ししたら、泣き止むから」
って言ったら、黙って座ってる先生。
あれだけわんわん泣いたから、すっきりしてたし、
しばらくしたら、冷静になれて、涙も止まったけど。
今度は恥ずかしくて顔が上げられない。
何やってんだろ、私。
たかが誕生日で大騒ぎして。
誕生日なんて、たかが、数字が１つ増えるだけのことじゃん。
そんな日のために、泣くなんてバカみたいじゃん。
よし、もうすっきりしたし、元の自分に戻ろう。
ベンチから、勢いをつけて立ち上がる。
「先生、ごめんなさい。
もう元気になったから。
もう１人で帰れるよ？」
そう言ったら、
「…わかった。」
って、先生も立ち上がる。
公園の出口で、お礼を言って先生と別れた。
深呼吸して、歩き出す。
誕生日に、先生に会えてよかった。
二週間ぶりに先生に会えた。
それだけでいいや。
「A。」
って呼ばれて、振り返ると、先生がいるし。
あれ？
さっき、別れたのに。
「先生、帰らないの？」
「帰らないよ。」
って、無表情のまま、私の隣に並んで歩きだす。
「ケーキあるよ。」
って、いきなり言われて、
「なんで先生が知ってるの？」
そう聞いたら、
「だって、俺が買ってきたし。」
って、隣で緩く笑ってる。
「ずっと、Aが帰ってくるの待ってたのに。」
って、やっぱり緩く笑う先生。
「お前が熱出した時にさ、お母さんに挨拶したって言ったじゃん？
あの時に、Aの誕生日のサプライズの話をもちかけられてさ。
家で待ってて、驚かそう、って。」
「…じゃあ、先生、ずっと家にいたの？」
「いたよ、１９時頃から。
お前、全然帰ってこねーし。
心配になって迎えに来たら、公園からすげー泣き声が聞こえて。
行ってみたらAだった。」
って、笑いを堪えてる。
「何で泣いてたわけ？」
一番聞かれたくないことを、いつも先生はずけずけと聞いてくる。
「…内緒。」
だから、今日のことは絶対言わない。
この先、ずっとこんな思いを繰り返すのに。
こんなことで、グチグチ言ってたら、先生に嫌われる。
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ニャンちゅう☆★(プロフ) - これからも絶対読みます！最高です！頑張ってください！！ (2016年9月15日 21時) (
レス) id: 087289424a (このIDを非表示/違反報告)
ニャンちゅう☆★(プロフ) - やばいです。横尾さんが担当なので、読んでみたら、今までの中で一番面白いですっ！泣 (2016年9月15日 20時) (レス) id: 087289424a (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - Yくんさん» こちらこそありがとうございますー。ショコラと溺愛ですね、了解いたしました(*'ω'*)なるべく早く更新できるように頑張ります(*'ω'*) (2015年11月16日 12時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
Yくん(プロフ) - 返信ありがとうございます（；＿；）毎日欠かさずチェックしております！笑 シリーズで特に気に入ってるのがショコラアレルギーと溺愛フランボワーズです(^^)これからも更新楽しみしています＼(^o^)／ (2015年11月16日 6時) (レス) id: cd2e681e59 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - Yくんさん» コメントありがとうございます(*'ω'*)気になってくれるなんて、うれしーです(/ω＼)今日もできたら更新したいので、また読んでやってくださいねー(*'ω'*) (2015年11月14日 12時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2015年10月15日 20時
