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「…もう、先生帰って来ないのかと思ったよ。」
「帰ってきたじゃん。」
「だってー…。」
「お前…、なかなかのめんどくささだな。」
って、苦笑いしてる先生。
宿舎までたどり着いて、
また先生と離れちゃうんだー、って思ってたら寂しくなってきた。
そんな私に気づいた先生は、
「…ちょっと散歩しよっか。」
って、宿舎を通り過ぎる。
「行きたいところ決めた？」
「え？」
「来週。」
「…ううん、まだ。
本当にどこでもいいの？」
「どこでもいい、なんて言ってねーけど。
一応、希望は聞いとくわ。」
「じゃあ、ディズニーランド！」
「…無理。」
って、一瞬で却下される。
「じゃあ、海とかプール。」
「人が多そうなところはダメ。
生徒がいるかもしれないだろ？」
…結局、どこもダメダメなんじゃん！！
「…じゃあ、先生の部屋がいい。」
って言ったら、ちょっと困った顔して、
「それは…、もっとダメでしょー。」
って言われた。
…ショック。
もっとダメって何？
結局、２人で行けるところなんてないじゃん！
「俺の部屋はー、大学から近いから、誰かに見られたら困るだろ？
同じマンションには、大学の生徒もいっぱい住んでるし。」
しゅんとしてたら、
「…そんな顔すんなって。」
って、頭を撫でてくれるけど。
「結局、私の希望なんて通らないじゃん。」
「一応、聞いとくって言っただろ？」
「じゃあ、行くところないから、中止になっちゃう？」
隣で歩いてる先生の顔を見上げたら、
「Aがそうしたいなら、いいよ？」
って、意地の悪いことを言ってくる。
しばらく黙ってたら、
「ドライブとかなら、連れて行ってやれるけどー。」
って、チラッとこっちを見てくるから。
「じゃあ、行ってあげてもいいよ。」
私も意地の悪い返事をする。
そしたら、
「調子のんな。」
って、後頭部をぺちって叩かれる。
やっぱり私は先生が好き。
先生の横顔をチラ見しながら、夜道を２人で歩いた。
先生にとって、私は特別な存在になれる？
宿舎まで帰ると、４年生の生徒が何人かいて私達を見て、驚いてる。
そしたら先生は、しれっと、
「夜道ウロウロしてたから、確保してきた。」
って、笑って言うから、みんなに笑われたし。
先生は、そんな誤魔化し方もうまいんだなー。
私が思ってるより、先生はずっと大人で。
そういうところが、やっぱり、少し不安になる。
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ニャンちゅう☆★(プロフ) - これからも絶対読みます！最高です！頑張ってください！！ (2016年9月15日 21時) (
レス) id: 087289424a (このIDを非表示/違反報告)
ニャンちゅう☆★(プロフ) - やばいです。横尾さんが担当なので、読んでみたら、今までの中で一番面白いですっ！泣 (2016年9月15日 20時) (レス) id: 087289424a (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - Yくんさん» こちらこそありがとうございますー。ショコラと溺愛ですね、了解いたしました(*'ω'*)なるべく早く更新できるように頑張ります(*'ω'*) (2015年11月16日 12時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
Yくん(プロフ) - 返信ありがとうございます（；＿；）毎日欠かさずチェックしております！笑 シリーズで特に気に入ってるのがショコラアレルギーと溺愛フランボワーズです(^^)これからも更新楽しみしています＼(^o^)／ (2015年11月16日 6時) (レス) id: cd2e681e59 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - Yくんさん» コメントありがとうございます(*'ω'*)気になってくれるなんて、うれしーです(/ω＼)今日もできたら更新したいので、また読んでやってくださいねー(*'ω'*) (2015年11月14日 12時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2015年10月15日 20時
