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「もういい!
外出ないよ。
何も食べない!」
って、私もそっぽを向いてやる。
「じゃあ、そうしとけば?」
二階堂くんも言ってくるから、多分、今私たちは、2人でそっぽを向きあってる感じ。
…子どもっぽいよな。
そろそろ、私が折れてあげようかな、って思ってた時、
「俺が、何か買ってくる。」
って、外に出ようとする二階堂くん。
「いいよ。もう遅いから。」
引き留めるけど、もう玄関で靴はいちゃってるし。
私も意地っ張りだけど、二階堂くんも、なかなかのもんだよ。
しばらくして、二階堂くんがコンビニの袋を持って帰って来る。
「鍵開けっぱなしじゃん。」
「なんかあったらどうすんの?」
「Aのそういうところ、よくないよ。」
って、ぶつぶつ言いながら。
「…二階堂くん、怒ってばっかじゃん。」
私のテンションも一気に下がる。
ずっと下向いてたら、さすがにヤバイと思ったのか、二階堂くんがソファーの私の隣に、ちょこん、と腰かけてくる。
「…心配なんじゃん、Aのことが。」
急にしおらしくなる二階堂くん。
「服のことも?」
「…当たり前じゃん。
そんな胸見えそうな服着て、なんかあったらどうすんの?」
「着替えるって言ったじゃん。」
「着替えても、こんな夜遅くに出かけるのはだめ。」
「じゃあ、私が餓死しちゃってもいいの?」
って言ったら、いきなりこっち見て、
「だから、俺がいるんじゃん。
俺が、Aにちゃんとご飯食べさせるし、
俺が、Aが危ない目に合わないように、守る。
だから、いろいろ言っちゃうのに…。」
私の頭を抱き寄せる。
「Aはもう、俺の大事な彼女なんだから、これからもうるさく言うよ?
心配だし。
嫌?」
頭の上から、不安げな二階堂くんの声が聞こえてくる。
「とりあえず、その服、俺の前でだけしか着ちゃだめ。」
「部屋着だよ?これ。
これ来て外出ないもん。」
「それから、戸締りきちんとすること。」
私が黙ってると、
「返事は?」
って、抱きかかえてる私の頭を揺らす。
「…うん。」
「それからー…。」
「まだあるの?」
「あるよ。
いっぱいある。
でも、これが一番大事なことだから、よく聞いて。」
「うん。」
「俺の言うことは絶対きくこと。」
「えー?」
私が不満げな声を挙げると、ようやく私を解放してくれた二階堂くんは、
私の肩に手を置いて、こう言った。
「俺の言うこときかない子は、好きでいてやらない。」
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わかめ(プロフ) - ニャンちゅう☆★さん» 読んでいただいて、ありがとうございます(*^-^*)やばいって、最高級の誉め言葉ですよね(*^-^*) (2016年9月19日 0時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンちゅう☆★(プロフ) - きゃーニカちゃんやばい(/////) (2016年9月18日 17時) (レス) id: 087289424a (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - mamiさん» そうなんです、あの台風の夜なんですよ。気付いてくれてありがとうです(*'ω'*)あっちこっち同時進行でご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします(*'ω'*) (2015年10月16日 13時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
mami(プロフ) - ニカ可愛すぎ(^^♪ 玉ちゃんたちが部室で過ごしたあの夜のことですよね。。こっちでは、こんなことが(笑)リンクしてるお話がどれもステキで、あっちこっちの続きが気になりすぎますww更新楽しみにしてます! (2015年10月16日 10時) (レス) id: ebe7ab8317 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - おすぎさん» なんか、ありがちニカちゃんかなー、って思ってww笑ってもらえてよかったです(/ω\) (2015年10月8日 17時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月25日 17時