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「涼ちゃんから、なんか言われた?」
そう聞いたら、ちょっと驚いた顔をして、
「あー、なんかLINE来てた。
返事してないけど。」
「今日ね、としくんといつも仲いいね、って聞かれたんだ。」
ベッドの上に座ると、としくんも隣に座ってくれる。
「たまに、私ととしくんと玉森先輩とで、ランチすることあるでしょ?」
「うん、あるね。」
「その時は誘ってくれって言われた。」
「A、どう答えたの?」
「たまにだし、いつ一緒になるかわかんないから無理って。
そしたら、としくんに頼むって言われた。」
「そっかそっか。
わかった、ちょっとLINE見てみるね。」
としくんがLINEを開いてるのを、隣から覗き込む。
としくんは、私が勝手に携帯見ても怒らないから。
『玉森先輩とランチする時は、私も呼んでください!』
っていうメッセージと、可愛いスタンプが押してあった。
「すげーな。
直球じゃん。」
って、としくんは笑ってるけど。
OKっていうスタンプを押して、としくんはスマホを消しちゃう。
「何で、OKなの?」
「OKじゃないけど、この場で断るのもなんかね。
ま、実際は誘う気ないんだけど。」
「じゃあ、そう言えばいいのに。」
「ああいうタイプの子は、拒否したら、もっとがっついてくるからね。
もし、玉とランチしてる時に彼女が現れても、『あ、忘れてたー!』って、言っちゃえばいいんだよ。」
優しすぎだよ。
でもとしくんは、この方法が一番、誰も傷つけないって思ってるんだよね?
翌日の授業でも、涼ちゃんと一緒になる。
「宮田先輩が、OKしてくれたよ。」
って喜んでるから、
「よかったね。」
って、言っといたけど。
うまく笑えてたかな?
「まさか、Aちゃんってさ。
宮田先輩と仲良くしといて、本当は玉森先輩狙ってるとか、ないよね?」
なんて聞いてくるから、内心ムカッとくるけど、
「ないない。
やっぱり、涼ちゃんは、玉森先輩が好きなの?」
「うん。
だって、カッコよくない?
性格も緩い感じだし。」
「でも、競争率高そうだね。
実行委員会の1年生、私以外みんな玉森先輩狙いじゃない?」
「そうだね。
Aは、玉森先輩狙いじゃないんならよかった。
もしかして、宮田先輩経由で、玉森先輩狙いなんじゃないかって、少し疑ってたんだ。
ごめんね。」
って、笑いかけられるけど。
皆が皆、玉森先輩が好きだなんて思うなよ!?
なんて、内心、ちょっと毒づいてしまった。
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りた(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます(≧∇≦*)そう言って、いただけてありがたいです。近々更新予定ですので、どうぞよろしくお願いします(≧∇≦*) (2015年11月9日 7時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - とても好きなお話なので更新楽しみにしてます。 (2015年11月8日 23時) (レス) id: 32077ab7c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月25日 11時