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会議が終わったら、1年の女子はみんな、玉森先輩を追っかけて出て行っちゃう。

本当は1年生が片付けをしないといけないのに。

仕方ないから、私と1年の男子と凜ちゃんとで片づけるけど。

凜ちゃんは、なんか憂鬱そうな顔をしてる。







その日の帰りは、駅のホームでとしくんと待ち合わせて帰る。

これなら、『偶然会っただけ』っていう、言い訳もできるでしょ?

私の方が先に来てたから、

「おつかれさま。」

って、としくんに言ったら、いつもの笑顔で

「Aもおつかれさま。」

って、手をつないでくれる。

「ここで、つないじゃっていいの?
誰か見てない?」

「見られてもいいよ、別に。」

としくんは堂々としてるけど、なんか私は気になって仕方ない。

「夏休みから本格的に忙しくなるからさー、それまでは普通にしてていいよ。
学食ランチも一緒に食べよ?」

なんて言われるけど、本当にいいのかなー…。






「それより今日、やばくなかった?
玉森先輩と凜先輩。」

「あれねー、やばいよねー。
凜ちゃんかわいそうだったなー。
玉、怒ってたよね。」

「私もあんな風に聞かれたら、なんて答えたらいい?」

「付き合ってます、って言えばいいんじゃない?」

なんて、としくんは軽く言ってるけどさー。

1年生は1年生でいろいろ大変なんだよ?

1年生の女子同士、あんまり仲良くないしね。

ほとんどの女子が玉森先輩のことが好きみたいだし。

話題は玉森先輩のことばっかりで、話に入れないし。

なんか私1人、浮いちゃってるような気がする。





「玉森先輩と凜先輩が付き合ってるのがバレたら、1年生の女子、みんなやめちゃうかも。」

「え?そんなになの?」

「そんなにだよ。
玉森先輩の話しかしないもん、彼女達。」

「もしかして、A、浮いてんの?」

「…浮いてる。
だって、私は玉森先輩のこととか、興味ないもん。
としくんしか見てないし!」

そう言ったら、帰り道なのにうれしそうにぎゅーって抱きしめてくる。

「としくん、道の真ん中だって。」

としくんはようやく解放してくれたけど、隣でずっとニコニコ笑ってる。

「そんなにうれしい?」

「当たり前じゃん。
Aと一緒に登下校できて、実行委員会も一緒で。
しかも、俺のことしか見てないとか言ってくれるAが、もう可愛くて仕方ないし。」

私だってそうだよ。

としくんと一緒にいられて、幸せで仕方ない。

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りた(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます(≧∇≦*)そう言って、いただけてありがたいです。近々更新予定ですので、どうぞよろしくお願いします(≧∇≦*) (2015年11月9日 7時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - とても好きなお話なので更新楽しみにしてます。 (2015年11月8日 23時) (レス) id: 32077ab7c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月25日 11時

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