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眠ってる途中で、夢を見てた。

すごくリアルな夢。

としくんの実家の近くに、2人で住んでる夢。

その家にはベランダがあって、

そのベランダには、2人分の洗濯ものがはためいてた。

あれ…、これって、私、結婚してんのかな。

そう思った時に、目が覚めた。






部屋はもう薄暗くて、としくんは隣でぐっすり寝てるし。

そんな、としくんの寝顔を見ながら、

あの夢のことを思い出してた。

私、としくんと結婚するんだ。

って、変に確信してしまった。

だから、隣で寝てるとしくんを揺り起こしてしまう。

「としくん、起きて。」





「…何?」

って、としくんが目を覚ましたから、

「私、としくんと結婚する。」

そう宣言したら、びっくりして目を丸くしてる。

「え?何?」

「だから、私、としくんと結婚する。」

いきなり私がそんなことを言ったからか、としくんはしばらく考え込んで、

それから、黙って抱きしめてくれた。

「今ね、夢を見てたんだ。
すごいリアルな夢?
その夢の中でね、私、としくんと結婚してた。
多分、これって正夢だよね?」

「正夢じゃない?それ。」

としくんもそう言ってくれたから、なんか結婚っていうものが、怖くなくなってきた。





としくんは優しいキスをしてくれて、

私はなんだか嬉しくて仕方ないから、しがみつくように、としくんに抱きつく。

抱き締め返してくれるはずの、としくんの手は、私の体に触れて、

器用に服を脱がしていく。

「帰って来た時、Aに寝よう、って言ったら、すぐに寝ちゃうし。
何日もお預け食らったから、したくて仕方なかったのに。」

って、唇が重なって。

脱がされた服は、ベッドの下に落とされた。







私もとしくんも新学期が始まり、いつものように、夜だけ一緒に過ごす生活。

その日も一緒に晩ごはんを作って食べてたら、としくんがいきなり、こんなことを言い出した。

「Aの卒業式、来月だよね?
お母さん来ないなら、俺が行こうかなー。」

「えー?!
うれしいけど…。
平日だよ?」

「俺、来月の頭から春休みだし。
4月まで、学校ないしね。」

「ほんとに?
大学の春休みって長いんだね。」

「だからさー、ずっと一緒にいられるよ?」

って、頭を撫でられて、舞い上がりそうになる。

卒業式は、2月の半ばだから、丸々一ヶ月半休みだもん。

「Aの入学準備も手伝うし、Aが行きたがってた所、全部連れて行ってあげる。」

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りた(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます(≧∇≦*)そう言って、いただけてありがたいです。近々更新予定ですので、どうぞよろしくお願いします(≧∇≦*) (2015年11月9日 7時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - とても好きなお話なので更新楽しみにしてます。 (2015年11月8日 23時) (レス) id: 32077ab7c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月25日 11時

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