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お母さんは変わらず接してくれたけど、なんかもう申し訳ない気持ちでいっぱいになっちゃって。

なんか、としくんから離れようとしてる私。

あんまり、としくんといると、としくんも怒られちゃうし、私もよく思われないんじゃないかな、と思って。

家族の輪から外れて、一人で部屋で持参してきた冬休みの宿題をしたり。

今日は大晦日だから、家族で買い出しに行くから、一緒に行こう、って誘われたけど、

宿題があるからって、遠慮させてもらった。

そうしたら、としくんも残るって言い出すから、

「だめだよ、としくんは行ってよ。
家族で過ごしなよ。」

「Aをほったらかしにして?」

「ほったらかしじゃないよ。
私がそうしたいって思ってるのに。」

「だから、俺も残るって。」

とか言われるから、焦る。

「だめだって。
私と、としくんが2人で残ったら、またとしくんが叱られちゃう。」

そう言ったら、

「そんなこと気にしてたの?」

ってさんざん笑われて、無理矢理、連行されてしまった。







ショッピングモールは、すごい人出。

はぐれないようにって、としくんが手を繋いでくれるけど、

家族の前だから、その手を解いてしまう。

「だめだよ。」

って言ったら、

「じゃあ、こうしとこうか?」

って、私のパーカーのフードを持ち上げて、引っ張って行こうとするから。

私がとしくんの袖口を、掴むことにした。

スーパーで大量の買い物をして、途中で予約してたおせちの重箱を受け取って、家に帰った。






大晦日の夜は、なんか大騒ぎで。

久しぶりに、こんな賑やかな大晦日を過ごした。

おせちを食べながら、家族でこたつに入ってテレビを見て大爆笑してる。

なんか、いいなー、こういう大晦日。

幸せだなー、って思ってたら。

こたつ布団の下で、としくんが指を絡ませてくる。

びっくりして、としくんの方を向くけど、知らんぷりしてテレビ見てるし。

カウントダウンの後は、家族みんなで新年のご挨拶をして。

そのまま、近所の神社に初詣に行く。

としくんは、私の首にマフラーをグルグル巻きにして、いっぱい厚着させて、連れて行ってくれた。






真冬の深夜は本当に寒くて、でも、神社はいっぱい人が来てるから。

やっぱり、としくんは、はぐれないように手を繋いでくれる。

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りた(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます(≧∇≦*)そう言って、いただけてありがたいです。近々更新予定ですので、どうぞよろしくお願いします(≧∇≦*) (2015年11月9日 7時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - とても好きなお話なので更新楽しみにしてます。 (2015年11月8日 23時) (レス) id: 32077ab7c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月25日 11時

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