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弟さんも帰ってきて、なんか家族団らんって感じで。
夜は、としくんは弟さんの部屋で寝るからって、としくんの部屋で寝かせてもらうことになった。
としくんの部屋は、やっぱりとしくんの香りでいっぱいで。
すごく安心できる。
夜遅くまで、としくんの小さい頃のアルバムを見たり、2人でたのしく過ごす。
「お母さんにさー、Aはまだ高校生なんだから、手を出すなって、Aがお風呂に入ってる時にすげー説教されたし。」
って、笑ってる。
「もうとっくに、手、出してるじゃん。」
「付き合ったその日にね。」
「お母さんに言わなかったの?」
「言えるわけないじゃん。
だから、同じ部屋で寝たりするな、ってすげー言われたし。」
「隣の部屋に住んでること、言わなかったの?」
「言えなかったー。
言ったら、いろいろ言われそうだからさー。」
ベッドに仲良く寝転んで、アルバムを見る。
「としくんの小さい頃、可愛いね。」
「Aの小さい頃の写真も、超可愛かったじゃん。」
そんな話をしてたら、あくびが出ちゃう。
「眠くなった?」
「…大丈夫。」
「もう寝よっか。」
アルバムを閉じられて、としくんがベッドから降りる。
いつもしてる寝る前のキスが、今日はとても寂しく思えた。
「電気消すね。」
って、部屋の明かりが消されると、ますます寂しくなるし。
だから、黙ってると、
「どうしたの?」
って、薄明りの中、髪を撫でられる。
「寂しくなっちゃった?」
まだ何も答えないでいると、
「もー…。」
って、ベッドに潜り込んで来て、抱きしめてくれる。
「わかったって。
Aが寝付くまで、一緒にいてあげる。」
寝付くまで、ほっぺや髪を撫でられてると、すぐに眠りに堕ちてしまった。
翌朝、としくんはやっぱりそのまま寝ちゃったみたいで、私より先に起きて、慌てて弟さんの部屋に戻ってたけど。
階段を降りる途中で、としくんがお母さんに叱られてるのが聞こえてきて、
「つい、一緒に寝ちゃっただけだって。」
「何もしてないから。」
って言い訳してるのが聞こえる。
なんか、降りづらくて、階段の途中で待ってたら、
としくんが気づいて、手招きしてくれる。
「A、降りといで。」
そう言われて、ようやく階段から降りる。
「おはようございます。」
って挨拶するけど、さっきのやりとりを思い出して、顔が上げられない。
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りた(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます(≧∇≦*)そう言って、いただけてありがたいです。近々更新予定ですので、どうぞよろしくお願いします(≧∇≦*) (2015年11月9日 7時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - とても好きなお話なので更新楽しみにしてます。 (2015年11月8日 23時) (レス) id: 32077ab7c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月25日 11時