検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:214,088 hit

23 ページ23

クリスマスは24日も25日も、としくんはバイトを休んでくれた。

2日間、ずっと一緒にいられたし、としくんからは指輪のプレゼントをもらった。

初めてこういうのもらったから、すごくうれしかったし。

すごく楽しいクリスマスだった。




だけど。

この年末年始は、私は帰省しない。

だって、冬休みって、2週間しかないし。

親も帰って来なくていい、って。

としくんも帰省しちゃうし、1人の年末年始。

「一緒に残ろうか?」

って、としくんは言ってくれるけど、夏休みも帰省しなかったらしいから、

「年末年始は家族と過ごすべきだよ。」

って、説得して帰省してもらうことにした。

実は去年も、1人の年末年始を過ごしてたから、別に全然大丈夫なのに。

でも、としくんは私を1人にしないように、ギリギリまで帰省しないとか言うし。






結局、30日になっても、としくんは帰ろうとしないから、

「私のことはいいから帰省して。」

って言ったら、渋々、帰省の準備を始めたけど。

「Aは1人で紅白見るわけ?」

「紅白より、ダウンタウンの見るし。」

「お雑煮とはおせちとか食べられないじゃん。」

「そんなに好きじゃないからいい。」

心配性だなー。

「じゃあ、毎日Skypeして。」

なんとか納得してもらって、としくんは自分の部屋に戻って、帰省の準備を始めた。






しばらくして、ベランダから私の部屋に入ってきて、

「A、準備して!
一緒に帰省しよう。」

って言うから、驚いて言葉も出ない。

「親にさ、彼女が帰省できないから心配だって話したら、連れて来いって。」

「無理だよ!
いきなり、そんなの!」

「大丈夫、うちの親、そういうの、うるさく言わない親だから。」

「でもー…。」

「いいから準備して。
あ、冬休みの宿題も忘れずに入れてね。」

って、部屋に帰っていく。

とりあえず、言われた通りにお泊まりの準備をしてみるけど、

え?私、ほんとに行くの?

としくんの実家に?!

って、改めて解釈して、一人でテンパる。

としくんのお母さんは、私のこと、どう思うだろう。

受け入れてもらえるかな?

まだ高校生って知ったら、引かれる?

としくんは自分の準備を終わらせて、玄関から迎えに来てくれる。

「まだ準備できてないのー?」

って、手伝ってくれるけど、

「とりあえず4泊分の荷物作って。」

とか言われて、

「4泊もするの?」

って、思わず引いてしまうほど。

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (266 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
695人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りた(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます(≧∇≦*)そう言って、いただけてありがたいです。近々更新予定ですので、どうぞよろしくお願いします(≧∇≦*) (2015年11月9日 7時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - とても好きなお話なので更新楽しみにしてます。 (2015年11月8日 23時) (レス) id: 32077ab7c5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月25日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。