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クリスマスは24日も25日も、としくんはバイトを休んでくれた。
2日間、ずっと一緒にいられたし、としくんからは指輪のプレゼントをもらった。
初めてこういうのもらったから、すごくうれしかったし。
すごく楽しいクリスマスだった。
だけど。
この年末年始は、私は帰省しない。
だって、冬休みって、2週間しかないし。
親も帰って来なくていい、って。
としくんも帰省しちゃうし、1人の年末年始。
「一緒に残ろうか?」
って、としくんは言ってくれるけど、夏休みも帰省しなかったらしいから、
「年末年始は家族と過ごすべきだよ。」
って、説得して帰省してもらうことにした。
実は去年も、1人の年末年始を過ごしてたから、別に全然大丈夫なのに。
でも、としくんは私を1人にしないように、ギリギリまで帰省しないとか言うし。
結局、30日になっても、としくんは帰ろうとしないから、
「私のことはいいから帰省して。」
って言ったら、渋々、帰省の準備を始めたけど。
「Aは1人で紅白見るわけ?」
「紅白より、ダウンタウンの見るし。」
「お雑煮とはおせちとか食べられないじゃん。」
「そんなに好きじゃないからいい。」
心配性だなー。
「じゃあ、毎日Skypeして。」
なんとか納得してもらって、としくんは自分の部屋に戻って、帰省の準備を始めた。
しばらくして、ベランダから私の部屋に入ってきて、
「A、準備して!
一緒に帰省しよう。」
って言うから、驚いて言葉も出ない。
「親にさ、彼女が帰省できないから心配だって話したら、連れて来いって。」
「無理だよ!
いきなり、そんなの!」
「大丈夫、うちの親、そういうの、うるさく言わない親だから。」
「でもー…。」
「いいから準備して。
あ、冬休みの宿題も忘れずに入れてね。」
って、部屋に帰っていく。
とりあえず、言われた通りにお泊まりの準備をしてみるけど、
え?私、ほんとに行くの?
としくんの実家に?!
って、改めて解釈して、一人でテンパる。
としくんのお母さんは、私のこと、どう思うだろう。
受け入れてもらえるかな?
まだ高校生って知ったら、引かれる?
としくんは自分の準備を終わらせて、玄関から迎えに来てくれる。
「まだ準備できてないのー?」
って、手伝ってくれるけど、
「とりあえず4泊分の荷物作って。」
とか言われて、
「4泊もするの?」
って、思わず引いてしまうほど。
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りた(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます(≧∇≦*)そう言って、いただけてありがたいです。近々更新予定ですので、どうぞよろしくお願いします(≧∇≦*) (2015年11月9日 7時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - とても好きなお話なので更新楽しみにしてます。 (2015年11月8日 23時) (レス) id: 32077ab7c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月25日 11時