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振り返ると、受付にいたはずの凜ちゃんが立っていた。

「…あの、私…。」

なんか、急に恥ずかしくなってくる。

「…もしかして、Aちゃんかなー、と思ったんですけど。」

いきなり名前を呼ばれて、びっくりする。

「あ、はい。」

って返事したら、

「やっぱりー!」

って、いきなり手を引かれて、実行委員会のテントに連れて行かれた。






「Aちゃんが来たよー。」

って、言ったらテントの人々どよめいてるし!

何事!?!?

「とりあえず、ここ、座って。」

テントの奥に連れて行かれて、椅子を勧められる。

「いつも、宮田のこと借りてごめんね。
俺、実行委員長の北山です。」

って、隣に座ってる人に挨拶されて気付く。

この人が、みつ先輩なんだ。

なんか、すごいカッコいい人。

としくんが話してたイメージの人と、全然違うんだけど。

「この間はごめんね。
帰国したばっかなのに、宮田、空港にも迎えに行けなかったんでしょ?
Aちゃんが拗ねてるって、宮田、泣きそうな顔してたからさー。」

…超恥ずかしいんですけど。





そのうち、実行委員の人々に囲まれちゃうし。

なんか、恥ずかしすぎて、多分今、私顔真っ赤だよ。

「宮田の彼女来てるって?」

って、声がして、誰かが私の前に立つ。

あ、写真で見たことある。

玉森さんだ。

「マジかー。
こんな可愛い子とマジで付き合ってんの?
宮田の妄想なんじゃねーの?」

あ、としくんの言ったとおりだ。

イケメンなのに口が悪いってw





そのうち、としくんがやってきて、

「A、来てくれたの?」

って頭ポンポンしてくれる。

久しぶりに見た、としくんの笑顔。

「行こう、案内する。」

って、手を繋いでテントから連れ出してくれた。





「としくん、なんか、みんな私のこと知ってたんだけど!」

って聞いたら、

「うん、けっこうAの話してたからね。
なんか囲まれてたね」

なんて笑ってる。

「みつ先輩と玉森さんに会ったよ。」

「どうだった?」

「玉森さんは写真で見たことあるからわかったけど、
みつ先輩はイメージと全然違った。
だって、としくん、チャラいとかオヤジとか言ってたけど、超カッコイイじゃん。」

「なんかさ…、うれしいんだけど。
俺の大事な友達が、俺の大事な彼女のこと、みんな誉めてくれてた。
…なんか、すげー幸せだわ。
来てくれてありがとね、A」

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りた(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます(≧∇≦*)そう言って、いただけてありがたいです。近々更新予定ですので、どうぞよろしくお願いします(≧∇≦*) (2015年11月9日 7時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - とても好きなお話なので更新楽しみにしてます。 (2015年11月8日 23時) (レス) id: 32077ab7c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月25日 11時

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