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「Aちゃんに話せてよかった。
すっきりした。」
忍先輩がそう言って、笑ってくれたから、私もようやく笑い返せた。
「もしかしてさー、Aちゃんの好きな人って、玉森くん?」
「…忍先輩。正確には、好きだった、人、です。」
なんて言ったら、笑われた。
「でも、忍先輩、なんでこのタイミングで告白しようと思ったんですか?」
なんと、忍先輩は同じ実行委員会の3年生の大久保先輩に告白されたらしく。
忍先輩は、律義に、「北山くんが好きだから無理」って断ったらしいんだけど。
『北山に告白して、長い片思いを終わらせて来い。
うまくいったら、幸せを願うし、
ダメだったら、俺がいるじゃん』
って言ってくれたんだって!
なんて素敵なの、大久保先輩!!!
「大久保先輩、喜んでますね、きっと。」
「なんで?私がフラれたのに?」
「だって、忍先輩と付き合えるじゃないですか。」
「…まだわかんないじゃん。」
って、ほっぺた赤くしてる。
忍先輩可愛すぎでしょ?
そっか…、待っていてくれる人がいるなんて、
なんかうらやましいな。
ピコンってLINEが届いて、
[忍先輩どこに行ったか知らない?]
っていう、玉森先輩からのメッセージ。
[今一緒にいます]
と送ると、すぐに返事が届いて、
[どこ?]
[私のバイト先です]
すぐに既読がつくけど、返事は来ず。
「玉森先輩が、忍先輩を探してるみたいです。」
「玉森くんが?」
「忍先輩が地下書庫に来た時、玉森先輩も一緒にいたんですよ。」
忍先輩には、みつ先輩の彼女のことは黙っておくことにした。
すぐに玉森先輩が、店の2階に上がってきて、
玉森先輩の後ろには、大久保先輩がいて。
「忍、帰ろう。」
って、すっごい優しい目をした大久保先輩は、忍先輩と手をつないで、帰って行った。
忍先輩の座っていた席に、玉森先輩がどかっと座る。
「…疲れたー。」
って、なんかぐったりしてる。
「あれから、みつ先輩の彼女さん、どうでしたか?」
「うーん…、動揺してたけど、
あの後すぐ、みつを呼んだから、大丈夫だと思う。」
「んで、お前探しに図書館に戻ったら、もういないし。
そしたら、大久保先輩に会ってさー、
忍先輩を探してるっていうから。」
そのまま机に突っ伏しちゃう、玉森先輩。
「とりあえずさー、飯食いに行こ?」
って、机に突っ伏した状態で、チラッと、上目遣い。
…玉森先輩のこういうところ、ずるいよね。
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わかめ(プロフ) - さやさん» そうだったんですか!3月27日ですかね。すごい偶然ですねー(*'ω'*) (2016年12月30日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 主人公の誕生日、本当に私の誕生日と一緒で読んでいてえー!って声に出しちゃいました笑。 (2016年12月28日 11時) (レス) id: d66c22dd39 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - masamiさん» コメントありがとうございます(*'ω'*)そう言っていただけたら、勇気が出ます。また読んでやってくださいねー(*'ω'*) (2016年2月16日 11時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
masami(プロフ) - すっごく面白かったです!最高です! (2016年2月15日 23時) (レス) id: 3e1fab29aa (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - まおさん» 朝から読んでくれてありがとうです(/ω\)私は学生だけど、社会人でもあります。教員免許を取るために、働きながら、今二度目の大学生活なう、なんですwwお恥ずかしい(/ω\) (2015年10月1日 16時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月13日 18時