41 ページ41
まさか、無自覚で壁ドンしてたとは！
玉森先輩って、天才？
先輩が動揺している間に、なんとかすり抜けて、立ち上がる。
「先輩？」
って、まだ座り込んだままの先輩に声をかけたら、ようやく立ち上がって、
「帰るぞ！」
ってまた、1人ですたすた歩いていっちゃう。
わかんないな…。
先輩って、手慣れてるの？
それとも、天然？
どっちだ？！
12月に入り、クリスマスや年末の話題でもちきり。
…ちなみに、私は何の予定もない。
あれから、高橋くんにはきちんと断り、また友達として仲良くしよう、って言い合えるくらいにはなった。
そして、玉森先輩とは、あの壁ドン事件以来、会ってない。
学部も違うから、実行委員会がないと、本当に会う機会がないんだな、って実感する。
でも、私は玉森先輩と離れてるくらいの方がちょうどいい。
気持ちが揺さぶられないから、精神的に落ち着いてる。
今日はバイトが休みなので、放課後は図書館に籠ることにした。
書棚で資料を探してたら、向こうの書棚で、玉森先輩も本を探してるのを見つけた。
何故かとっさに隠れてしまう。
別にやましいことはないんだけど。
玉森先輩が1人でいる、なんてことは考えられないから、多分近くに綺麗な女の人が寄り添ってたりするんだろうな、とか思いつつ。
こっそり、書棚の隙間から覗いてみる。
先輩はお目当ての本を見つけたのか、移動しようとしているところだった。
しばらくしゃがんで、先輩が行ってしまうのを待ってから、私もお目当ての本を見つける。
先輩は本を借りて、図書館から出て行ったみたいで。
私はいつもの地下の席に、カバンを置きっぱなしにしてるから、戻ってみると。
…玉森先輩、座ってるし!!!!!!!
私を見つけて、
「よ!」
って、ふわふわ笑ってる。
あれ？今日は珍しく機嫌いいじゃん？
「先輩、そこ私のとってた席なんですけどー。」
って言うと、
「えー？
誰も座ってなかったし、誰の席でもないんじゃない？」
って、可愛い笑顔。
思いっきり、私の荷物どかしてるじゃん！
仕方ないから、隣の席に座る。
「さっき、隠れただろ？
書棚んとこで。」
ドキ!
「…あれ？
今日は１人なんですか？」
って、話をそらしてみる。
「うん…、って、けっこう、俺１人行動多いけど？」
「そうかなー。
いつも、綺麗な女の子が一緒じゃないですかー。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1537人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わかめ(プロフ) - さやさん» そうだったんですか！３月２７日ですかね。すごい偶然ですねー(*'ω'*) (2016年12月30日 1時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 主人公の誕生日、本当に私の誕生日と一緒で読んでいてえー！って声に出しちゃいました笑。 (2016年12月28日 11時) (レス) id: d66c22dd39 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - masamiさん» コメントありがとうございます(*'ω'*)そう言っていただけたら、勇気が出ます。また読んでやってくださいねー(*'ω'*) (2016年2月16日 11時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
masami(プロフ) - すっごく面白かったです！最高です！ (2016年2月15日 23時) (レス) id: 3e1fab29aa (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - まおさん» 朝から読んでくれてありがとうです(/ω＼)私は学生だけど、社会人でもあります。教員免許を取るために、働きながら、今二度目の大学生活なう、なんですwwお恥ずかしい(/ω＼) (2015年10月1日 16時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わかめ
| 作成日時：2015年9月13日 18時
