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「お前、最近おにぎりしか食ってねんだろ。
いーじゃん、肉とか食えば。」
わかってないな、先輩。
私は仮にも女子なんで、いろいろ気を付けてるんですけど。
でも、いちいちそんなこと言っても、鋭いツッコミが飛んで来るだけなので、黙っとく。
「肉食えよ、肉。」
「実は最近、お米も無くなっちゃってて、お昼抜いてたんですよね。
夜もおかゆにして、少ない米を増やしたり。
だから、いきなり肉とか食べちゃったら、胃がびっくりするから。」
私のそんな告白に、黙り込んでしまう先輩。
あれ？
ちょっと話が重すぎた？
空気を変えようと、カバンをゴソゴソ。
「こんな時になんなんですが、これ、ありがとうございました。」
ATMに置いてあった、銀行の封筒に入れて渡すのはあまりにも生々しいから、
家に一旦帰った時に、お年玉用のポチ袋に入れてきた、例の借金をお返しする。
「何これ？」
先輩はミッキーマウスの絵がついたポチ袋を、しげしげと見つめている。
「あ、この間お借りしてたお金です。
ありがとうございました。」
「…なんか、受け取りにくいわ。
いろんな意味で。」
…ですよね。
とりあえず、きのこ雑炊を頼むけど、先輩はドリンクバーだけ。
「先輩、食べないんですか？」
「俺はもう食ったから。」
じゃあ、なんで飯食おうなんて言うわけ？
意味わかんない。
きのこ雑炊が届いて、そのあまりの美味しさに、思わず足をバタバタさせてしまう。
「久々にこんなに味が濃いもの食べたー。」
そう言ったら先輩は、なんたまか複雑な顔をして、こっちを見てる。
やば…、けっこう引かれてる？
貧乏発言はもうやめておこう。
「あのさ、話なんだけど…。
みつから聞いたわ。」
玉森先輩にそう切り出されて、実行委員会を辞める話なんだな、って気付いた。
「話って、それだったんですか。」
「別に、借金の回収にきたわけじゃないから。
てか…、ほんとに辞めんの？」
珍しく心配そうな玉森先輩の顔。
「はい、もう決めたんで。」
「なんで？」
「…なんかもう、いっぱいいっぱいになった、っていうか…。」
そう言葉を濁した。
だって、自分でも説明しにくい。
なのに先輩は、
「もしかして、俺のせい？」
って聞いてくる。
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わかめ(プロフ) - さやさん» そうだったんですか！３月２７日ですかね。すごい偶然ですねー(*'ω'*) (2016年12月30日 1時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 主人公の誕生日、本当に私の誕生日と一緒で読んでいてえー！って声に出しちゃいました笑。 (2016年12月28日 11時) (レス) id: d66c22dd39 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - masamiさん» コメントありがとうございます(*'ω'*)そう言っていただけたら、勇気が出ます。また読んでやってくださいねー(*'ω'*) (2016年2月16日 11時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
masami(プロフ) - すっごく面白かったです！最高です！ (2016年2月15日 23時) (レス) id: 3e1fab29aa (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - まおさん» 朝から読んでくれてありがとうです(/ω＼)私は学生だけど、社会人でもあります。教員免許を取るために、働きながら、今二度目の大学生活なう、なんですwwお恥ずかしい(/ω＼) (2015年10月1日 16時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2015年9月13日 18時
