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「お!、玉じゃーん、」

って、宮田先輩と玉森先輩は、お決まりのハイタッチ。

私は冷静に、そんな2人+綺麗な女の人を眺めていた。

「まさか今帰り?
今日も遅くね?」

「そうなんだよね。
花火大会も音しか聞けなかったわ。」

楽しそうな2人の会話。

「じゃあね。」

だけど、あっという間に2人は店を出て行ってしまった。

一回も、目すら合わなかったな。

玉森先輩と。





コンビニでからあげくんを買って、宮田先輩と食べながら帰るいつもの帰り道。

「ほら、俺の言ったとおりじゃない?
やっぱ、2人で花火大会行ってたよね」

「…ですよね。」

「幾つだと思う?あの人」

うーん…。

少なくとも玉森先輩よりは年上だよね。

「宮田先輩、あの人のこと知らないんですか?」

「うん、知らない。
BARのお客さんかな?
だったら、20歳は絶対越えてるよね。
これから玉の部屋とか行くんじゃない?
玉の部屋、この辺だから。」

なんだろ、すごい傷ついてる自分がいるんですけど。

告白してないのにフラれちゃった、って話をよく聞くけど、まさにそんな感じ。

宮田先輩の前では、玉森先輩なんて全然好きじゃないですよオーラをガンガンに出してるから、私の気持ちは悟られてないとは思う。

だけど今日は、宮田先輩の前で何でもないふりするのが、

いつもより辛い、深夜の帰り道。









9月の下旬になり、実行委員会はますます忙しくなってきた。

新学期も始まったし。

毎日、深夜まで作業して、3時間くらいしか眠れずに、授業を受ける日々。

正直、玉森先輩のことなんて考えてる暇もないくらいの忙しさ。

大学祭は来週に迫り、さすがに玉森先輩も委員会に参加してるけど、もう全然口もきいてない。

お互い疲れ切ってて、バッタリ会ったら、

「お疲れ様ですー。」

って、挨拶する程度。

いい感じに距離を置けてると思う。









「玉、案内表示の看板、5つ作っといて」

っていう、みつ先輩の声と、

「えー!?」

って、明らかに不満気な玉森先輩の声が聞こえてきた。

私は、玉森先輩と目を合わせないように、下を向いて、別の看板作業のお手伝い中。

大股で歩いてくる足音が聞こえて、それは私の背後でピタッと止まった

「おい、A。
手伝って」

だって。

…こういう時だけ名前呼ぶなんて、ずるくない?

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わかめ(プロフ) - さやさん» そうだったんですか!3月27日ですかね。すごい偶然ですねー(*'ω'*) (2016年12月30日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 主人公の誕生日、本当に私の誕生日と一緒で読んでいてえー!って声に出しちゃいました笑。 (2016年12月28日 11時) (レス) id: d66c22dd39 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - masamiさん» コメントありがとうございます(*'ω'*)そう言っていただけたら、勇気が出ます。また読んでやってくださいねー(*'ω'*) (2016年2月16日 11時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
masami(プロフ) - すっごく面白かったです!最高です! (2016年2月15日 23時) (レス) id: 3e1fab29aa (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - まおさん» 朝から読んでくれてありがとうです(/ω\)私は学生だけど、社会人でもあります。教員免許を取るために、働きながら、今二度目の大学生活なう、なんですwwお恥ずかしい(/ω\) (2015年10月1日 16時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月13日 18時

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