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でも先輩の表情は、いつのまにかいつものふわふわ笑顔の先輩に戻っていた。
もしかして、お腹がすいたら不機嫌になるタイプ？
…子供か。
「早く食えよ。
置いてくぞ！」
言ってることは毒だらけだけど、言い方が優しいからそうは聞こえないっていうのは、先輩の長所だよね。
ホームセンターでは、ペンキだのベニヤ板だの、大量の買い物をした。
「これ、どうやって持って帰るんですか？」
そう聞いたら、
「軽トラを借りて、運んで、
荷物を置いたら、また、軽トラを店に戻して、
そこから、また電車に乗って帰る。」
淡々と答えられたけど。
大仕事じゃん！
お店の人に荷物を軽トラの荷台に載せてもらった時点で、ふと気付く。
「私、免許持ってないですよ？！」
急にオロオロし始めた私を見て、
「ふはははは。」
何故か先輩はお腹を抱えて、本気で笑い出した。
「お前、バカじゃね？
最初からお前に運転なんて期待してねぇし。」
先輩は運転席に乗り込むと、今時手動の窓を開けて、
「早く乗れ。」
って、私を急かした。
だから慌ててタイヤに足をかけて、乗ろうとすると、
今度は声にならないくらいの勢いで、お腹を抱えて笑い出した。
さんざん笑ったあとで、
「バカ、荷台じゃねえよ！
助手席だろ、普通。
荷台に人乗せたら、捕まるわ！」
だって。
言われた通りに助手席に乗り込む。
先輩の助手席に乗れる日が来るなんて！
軽トラっていうのが、なんとも言えないとこだけど。
「先輩、免許持ってたんですね。」
「当たり前じゃん。
普通取らない？18歳になったら」
「私、誕生日が３月なんで、教習所に行けなかったんですよ」
「何日？」
「え？」
「誕生日。
３月の何日？」
「27日です」
「ふーん、俺の10日後じゃん。」
知ってますけとね。
先輩の誕生日が、私の誕生日の10日前ってことは。
だけど、知らなかったふりして、
「そうなんですか！？」
なんて、大袈裟に驚いてみる。
「魚座？」
「牡羊座です」
星座を聞いてくるなんて、女子か。
「だからか。
なんか誕生日近いから、俺とAって似たようなタイプなのかなって思ったけど、
俺、そんなに天然じゃないし。」
何気にdisられてるし。
でも何気にまた、呼び捨てじゃん。
嫌いになろうとしてんのに、たまにこういう萌えをぶち込んできて、引き留められてる感じだ。
これが、今の私の状況。
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わかめ(プロフ) - さやさん» そうだったんですか！３月２７日ですかね。すごい偶然ですねー(*'ω'*) (2016年12月30日 1時) (
レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 主人公の誕生日、本当に私の誕生日と一緒で読んでいてえー！って声に出しちゃいました笑。 (2016年12月28日 11時) (レス) id: d66c22dd39 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - masamiさん» コメントありがとうございます(*'ω'*)そう言っていただけたら、勇気が出ます。また読んでやってくださいねー(*'ω'*) (2016年2月16日 11時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
masami(プロフ) - すっごく面白かったです！最高です！ (2016年2月15日 23時) (レス) id: 3e1fab29aa (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - まおさん» 朝から読んでくれてありがとうです(/ω＼)私は学生だけど、社会人でもあります。教員免許を取るために、働きながら、今二度目の大学生活なう、なんですwwお恥ずかしい(/ω＼) (2015年10月1日 16時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2015年9月13日 18時
