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私が、玉森先輩を知ったのは、中学生の時。

今の大学の附属中学に入学した私の、一個上の先輩だった。

背が高くて、色が白くて、可愛くてカッコイイ。

話し方が柔らかくて、でも言うことはブラックだったり。

サッカー部に入ってて、いつも宮田先輩と一緒にいる。

女子からはやっぱり、モテてて。

告白とか、いっぱいされてたみたいだけど、

適当に誰かと付き合ってる、みたいな。

そんなふわふわした感じだった。





そんな玉森先輩が、中1の頃から、ずっと好きだった。

もちろん、告白なんてできなかったし。

交流さえなかった。

今みたいに私の存在を認知されて、普通に話せるようになったのは、大学生になってから。





宮田先輩と私は小学校が一緒で、中学高校時代も、宮田先輩とは普通に話をしたりしてた。

そんな宮田先輩に誘われて、入学早々、大学祭実行委員会に入ることになった。

「楽しいよ。」

なんて言われて入ったのに、

全然楽しくない!!!

1年生の私は、雑用ばっかで。






でも、玉森先輩も実行委員会のメンバーだったから。

だから、耐えることができたのかも。

4月の顔合わせで、

「あれ?
もしかして、附属の子?
見たことあるかも。」

って、ふにゃっと笑う玉森先輩に。

ハートを射抜かれた。




5月の会議で、あまりの眠さにあくびをしてしまったら、玉森先輩に見つかって、

「眠いよねー」

そう、笑いかけられて。





6月、レポートが間に合わなくて、委員会をさぼって図書室の地下に籠ってた時。

玉森先輩に見つかっちゃって。

「あ、みーっけ。
今日サボってたでしょ。」

って、隣の席に座られちゃったこと。

「俺もレポートやるか。」

いろいろ机の上に並べてたくせに、そのまま机に突っ伏して、即寝しちゃった玉森先輩は、

こっちを向いて寝てるから、思いっきり寝顔が見えちゃって。

まつ毛長いなあ、とか。

綺麗な寝顔だな、なんて思いながらつい、眺めてしまっていた。

だけど、玉森先輩と同じ2年生の女子がやってきて、

「裕太!起きて!」

って、先輩を揺り起こした。






目を覚ました先輩は、眉間に皺を寄せて、不機嫌そう。

「何!?」

「今日、サークルのコンパだよ!?」

結局そのまま、連れて行かれちゃった。

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わかめ(プロフ) - さやさん» そうだったんですか!3月27日ですかね。すごい偶然ですねー(*'ω'*) (2016年12月30日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 主人公の誕生日、本当に私の誕生日と一緒で読んでいてえー!って声に出しちゃいました笑。 (2016年12月28日 11時) (レス) id: d66c22dd39 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - masamiさん» コメントありがとうございます(*'ω'*)そう言っていただけたら、勇気が出ます。また読んでやってくださいねー(*'ω'*) (2016年2月16日 11時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
masami(プロフ) - すっごく面白かったです!最高です! (2016年2月15日 23時) (レス) id: 3e1fab29aa (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - まおさん» 朝から読んでくれてありがとうです(/ω\)私は学生だけど、社会人でもあります。教員免許を取るために、働きながら、今二度目の大学生活なう、なんですwwお恥ずかしい(/ω\) (2015年10月1日 16時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月13日 18時

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