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少しだけウトウトしていた頃、LINEの到着を告げる着信音が真っ暗な部屋に小さく鳴り響いた。
薄目を開けてスマホを開いたら、
『どこか行ってんの？』
という、メッセージが見えて。
既読をつけたからか、すぐに電話がかかってきた。
『今、どこにいんの？』
いつもと変わらない、緩い感じの声で。
「…家」
そして、正直に答えてしまう私もどうかしてる。
『今、Aのマンションの前にいるんだけど、部屋の明かりが消えてたから』
驚いた。
玉はいつもこんな風に、私のマンションの部屋とかを見上げてたんだろうか。
明かりがついてたら、安心して合鍵で来てたとか？
『そっち、行っていい？』
どんな顔をして、そんな可愛らしいことを言ってるんだろう。
そんな玉の顔を見たくなって、そっとベランダに出て下を見降ろしてみた。
私に気付いた玉は、そんな私の姿を見つけて大きく手を振って、そして勝手に電話を切ってしまう。
待って。
私、まだ来ていいなんて言ってないよ。
「お疲れー」
いつもの間延びした言い方で部屋に入ってきた玉は、ベッドの上で正座をしている私の隣に腰かけてくる。
「なんか、久しぶりに会った気がする」
そう言っては、眩しそうに微笑んで見せた。
私はそれにどう返していいかわからずに、ただ、そんな玉の様子を観察していた。
「A、怒ってる？」
「…怒る？」
「この間、勝手にキスしたから」
また玉は、ストレートにそんなことを言ってくる。
はっきり言ってくるくせに、自分の気持ちは全然教えてくれないんだね。
私か何も言えなくなったせいで、苦しい沈黙が始まり、この部屋の時間が少しだけ止まった。
「キスした理由、聞きたい？」
そんなの…、聞きたいに決まってる！
だけどそれを知ったら、私達の関係はどうなるんだろう。
できれば私は、このまま玉とはゆるゆると金曜日を過ごしていたい。
「したかったから、それだけ」
何？その理由！
そんなの、納得できるわけないじゃん。
「そういうの、よくないと思う
したかったらするとか、そんなの理由にならないよ」
「そう？
俺的にはだいぶ我慢してきたつもりだけど」
さらりとそう告げた玉は、距離を詰めるように座り直してくるから、もう肩とか膝とかがくっつきそうになり、
それが怖くて横にズレようとした私の手首を、玉はゆっくりと掴む。
「このままでいて
これから、大事な話をするから」
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りたわかめ(プロフ) - よーこさん» よーこちゃん…(/ω＼)こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします(/ω＼) (2021年12月27日 1時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - 和子さん» そんな風に言っていただいてうれしいです。こちらこそ、ありがとうございました♪ (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - Mayさん» こちらこそ、お付き合いいただいてありがとうございました。これからもゆるゆるな日々が続いていくと思われます♪ (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - lily810さん» こちらこそ、お付き合いいただいてありがとうございました。クリスマスに無事書き終えることが出来て、感無量です(/ω＼) (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - chiiiさん» またまたお返事が遅くなりまして、申し訳ないです。何とか完結いたしました。読んでいてもらえたらうれしいなあ♪ (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りたわかめ
| 作成日時：2020年9月5日 0時
