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「部屋を引き払ったってことは、治るまでは実家で過ごすってこと?」
「…まだ決めてない」
本当に何も決めてないんだ。
このまま実家の近くで仕事を見つけてもいいし、地方でも私のやりたい仕事があるのなら行っちゃってもいいかな、みたいな気持ちはある。
それに本音を言うと、本当はもうこれで私達の関係は終わっちゃうんじゃないかなって思ってたんだ。
私は実家に引っ込んでしまうわけだし、今までみたいに簡単には会えなくなるわけだし。
実は私はずっと、こんな日が来るんじゃないのかって考えながら、玉と付き合っていたから。
玉はどう思ってるかはわからないけど、私は正直、玉に深くのめり込まないようにと自分を制しながら付き合っていた部分がある。
だって、私達の立場は違い過ぎるから。
別れ話をするなら、今なんじゃないかな。
そんな気分にさえなってきた。
なのに…、いつの間にか帰宅していたお母さんが、私の部屋のドアを恭しくノックしてドリンクを持ってきたことで、事態は一転する。
玉を見るなり、まるで少女みたいにキャーキャー言いだすもんだから、驚いた玉はベッドから立ち上がってしまう。
「え?玉森くんだよね?キスマイの!
Aの同級生なのは知ってたけど、何でここにいるわけ?」
テンション高く私に尋ねてくるもんだから、なんだか極まりが悪くて、
「お見舞いに来てくれただけだよ」
と、不貞腐れて答えた。
「A、玉森くんと仲がよかったの?」
「ゲーム友達だから」
なのにお母さんは急にかしこまって、
「Aの母です、いつもお世話になっております」
とか、玉に向かって頭を下げるもんだから、玉も同じように頭を下げる。
「初めまして、玉森です
Aさんとお付き合いをさせていただいています」
「お付き合い…?」
お母さんはそう呟いて、そのままフリーズ。
「お付き合いっていうか、交際させていただいてます」
玉が言葉を言い換えたことで、うちのお母さんはようやく理解が出来たらしく、
またキャーキャーと騒ぎ出す。
「本気!?本気で言ってる?
うちのAと本当に付き合ってるって?
あの玉森くんが?」
…言い過ぎだろ。
こういうシーン、玉は苦手なんじゃないかなと横目でチラ見したら、玉は意外にも平気そうな顔をして微笑んでいた。
…まあ、その微笑はよそ行きの作り物の微笑だけど。
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りたわかめ(プロフ) - よーこさん» よーこちゃん…(/ω\)こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします(/ω\) (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - 和子さん» そんな風に言っていただいてうれしいです。こちらこそ、ありがとうございました♪ (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - Mayさん» こちらこそ、お付き合いいただいてありがとうございました。これからもゆるゆるな日々が続いていくと思われます♪ (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - lily810さん» こちらこそ、お付き合いいただいてありがとうございました。クリスマスに無事書き終えることが出来て、感無量です(/ω\) (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - chiiiさん» またまたお返事が遅くなりまして、申し訳ないです。何とか完結いたしました。読んでいてもらえたらうれしいなあ♪ (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りたわかめ | 作成日時:2020年9月5日 0時